2017年9月に発売した新型スイフトスポーツは、100万円台の価格とスポーティな走りを両立し、高い評価を集めている。
では、輸入車のホットハッチモデルと比べてどうなのか?
フォルクスワーゲン(VW)ポロGTI、アルファロメオ ミト、アバルト595、プジョー208GTi、ルノールーテシアR.S.、ミニクーパーの6モデルとコストパフォーマンスを含めた総合的な魅力で比較する。
文:松田秀士/写真:編集部、VW、FCA
ベストカー2017年11月10日号
欧州テイスト、スイスポは王道ポロGTIを上回る
新型スイフトスポーツの開発や熟成はニュルブルクリンクをはじめとして、主に欧州で行われている。
なるほどと思わせるのが、専用開発したコンチネンタルタイヤの採用や、新型スイフト比で25%剛性アップしたリアのトーションビームサスペンションなど。そのほかにもスイフトスポーツからは、欧州的な走りへのこだわりが感じられる。
欧州テイスト満載といえるわけだが、そんなスイフトスポーツの実力は本場の欧州コンパクトスポーツと比べるとどうなのか?
183万6000円~という価格の安さも魅力のスイフトスポーツを、輸入車ライバルと比べてみた。
まずは、フォルクスワーゲン(VW)ポロGTIを引っ張り出した。VWはドイツのスズキと言ってもいいような大衆車メーカー。VWとスズキのポロGTIとスイフトスポーツはガチンコのライバルだ。
ところが、スイフトスポーツが新型になったことで大きな差が生まれた。ワイドトレッド化したことで3ナンバーサイズとなってしまったのに対して、ポロGTIは5ナンバーのままだ。次期モデルではポロGTIも3ナンバー化することが予想されるが、日本では5ナンバーにメリットがある。
では、走りはどうか? 個人的に、ポロGTIの走りは「少し古典的になってきたな」と感じている。新型スイフトスポーツのほうがボディ剛性も高く、ステアリングを操舵した時の微小舵域がしっかりとしている。
しかし、ポロGTIに搭載される1.8Lターボのパフォーマンスは圧倒的に上だ。ただ、300万円+αの価格でドーンと出せば、これくらい当たり前か!? この勝負、スイフトスポーツの勝ち。
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