新型スイフトスポーツ VS 欧州スポーツハッチ徹底比較!! 圧勝か? 惨敗か?

アルファ&アバルト 対イタリア勢でどうか?

 次に、アルファロメオミトとはどうか? 

 一番気になるのが、マルチエアと称する1.4Lターボエンジン。パワーは135psで、スイフトスポーツと似たレベルにあるが、トルクが19.4kgmと低い。な~んだ、と思うかもしれないが、実はコレはアルファのD.N.Aシステム。

 Dのダイナミックモードをセットすれば23.5kgmのトルクを発生し、俄然力強い。NとAはエコ燃費モードだ。使い分けを考えているのはイタリアンっぽくなくて賢いぞ。しかし、ハンドリングはスイフトスポーツに軍配が上がる。

 次も同じイタリアン、アバルト595と比べてみる。ベースはフィアット500で、これをアバルトがチューニングしている。1.4Lターボは145ps/18.4kgm。しかし、こちらもSPORTスイッチを押すことで最大21.4kgmのトルクを発生する。

 フィアット500がベースゆえコンパクトで取り回しが楽だが、意外に1110kgと車重はそこそこある。市街地をキビキビ走るには5速MTモデルは最適。しかし走行性能は、低速から高速まで安定性の高いスイフトスポーツの敵ではないと思う。

2017年に改良新型登場のアバルト595(293万7600円〜)
2017年に改良新型登場のアバルト595(293万7600円〜)

プジョー&ルノー勢が1番の好敵手

 続いて、プジョー208GTiとルノールーテシアR.S.。はっきり言って、価格差を考えなければこの2台が一番のライバルかもしれない。

 まず208GTiは極端に小さなステアリングとその独特なドライビングポジションに魅かれる。エンジンは1.6Lターボで208ps/30.6kgmを発生し、スイフトスポーツと同じ6MTしか設定がなく、走りの硬派度は似たようなもの。

 ルノールーテシアR.S.もエンジンは1.6Lターボ。パワーとトルクは200ps/24.5kgmだ。

 スイフトスポーツも含めてこの3台に共通するのは、トルク重視のターボエンジンと、サスペンションにお金をかけすぎずに高いハンドリングを達成していること。

 よりレーサーチックなのはルーテシアR.S.だが、長距離移動も考慮すると208GTiとスイフトスポーツの2台が魅力的。う~ん、この2台の実力は互角か? しかし、やはり最後は価格で、スイフトスポーツを推したいと思う。

6MTを採用するプジョー208GTi(322万円〜)
6MTを採用するプジョー208GTi(322万円〜)
2ペダルのDCTを採用するルーテシアR.S.(284万円〜)
2ペダルのDCTを採用するルーテシアR.S.(284万円〜)

MINIにも優勢! 価格と走りを高次元で両立したスイスポの価値

1.5L直3ターボ搭載のミニクーパーS(342万円)
1.5L直3ターボ搭載のミニクーパー(272万円)

 そして最後が、このコンパクトクラスの王道ともいえるMINIクーパーだ。エンジンは1.5Lターボで136ps/22.4kgmを発揮。スイフトスポーツと近い。

 しかし、MINIを購入する人はMINIでなくてはダメで、他モデルに目もくれない。ゴーカート的な敏捷性の高いハンドリングなのに、静粛性と乗り心地がよかったりと、走りは意外にスイフトスポーツとも共通する部分がある。しかし個性ではスイフトスポーツは負ける。

 さて締めよう。こうやって欧州勢と比較するとハッキリする。この価格でこの個性と性能を達成しているスイフトスポーツはエライ!!

初の3ナンバー&ターボエンジン化を果たしたスイフトスポーツ、183万6000円〜という価格は欧州勢に対しても高いコストパフォーマンスを誇る
スイフトスポーツの183万6000円〜という価格は欧州勢に対しても高いコストパフォーマンスを誇る

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!