三菱のラインナップは少数精鋭で個性派揃い。2024年現在、セダン、スポーティーカー、コンパクトハッチをラインナップしていないのは少々寂しいが、ライバルにない魅力を備えたモデルで構成されている。現行三菱車にはどんな魅力があるのか? ランキング形式で松田秀士氏が解説する。
※本稿は2024年10月のものです
文:松田秀士/写真:ベストカー編集部、三菱
初出:『ベストカー』2024年11月26日号
■第1位:デリカミニ/4130台(183万7000~227万1500円)
三菱最新のスーパーハイトワゴンで2023年デビュー。特に4WDはサスペンションストロークが長くしなやか。しっかり悪路、雪道などを走ることを想定してアシがセッティングされているのが魅力的。
ハンドリングに関してはロールはするが安定感がある。デザインもいいし、軽自動車として非常によくできていて完成度が高い。
■第2位:デリカD:5/2097台(415万6900~462万2200円)
ミニバンとSUVのクロスオーバーという唯一無二の存在。ラダーフレームのクルマに乗っているようなしなやかさは特筆もの。
SUV顔負けの185mmの最低地上高と、スライドドアとは思えない高剛性ボディにより悪路も安心して走ることができる。2.3Lのディーゼルはパンチ力があるし、経済性にも優れるので家族でオールマイティに楽しめる。
■第3位:eKワゴン&クロス&スペース/1862台(142万2300~206万300円)
ハイトワゴンのeKワゴン&eKクロス、スーパーハイトワゴンのeKスペースを設定。デリカミニのベースになっているだけあってボディがしっかりしている。
最低地上高をとってサスストロークを確保しているためコーナリング時にイン側の接地感があり、コーナーでのスタビリティが高い。目立たないが、ハンドリング性能は高い。
■第4位:エクリプスクロス/785台(277万3100~465万800円)
1.5LターボとPHEVを設定するクーペSUV。アウトランダーより小さくジャストサイズなのが魅力。PHEVは誰もが扱いやすく、1.5Lターボはコスパに優れる。スタイリッシュで、若者に乗ってほしい。
【画像ギャラリー】デリカD:5、eKシリーズ、トライトン、アウトランダー……唯一無二の魅力を放つ三菱のラインナップ(34枚)画像ギャラリー■第5位:トライトン/574台(498万800~540万1000円)
タイから輸入販売されるピックアップで、文句なしにいいクルマ。大きいが見切りがよく運転しやすい。4WDの制御が緻密。デザインも力強くてすばらしい。
■第6位:アウトランダーPHEV/252台(526万3500~631万4000円)
2024年10月9日にマイナーチェンジ。バッテリー容量を増やし、リアモーターの出力アップ。それによりモーター走行距離が延びると同時に、走りもレベルアップ。9月の販売台数で見たからこの順位だが、10月以降は大きく順位を上げてくるはずだ。
■第7位:eKクロスEV/225台(256万8500~313万1700円)
シティコミューターとして最適。さらに地方のガソリン過疎地などの救世主となる。EVは登坂能力が高いので山間部でも不満は出ないハズ。蓄電池としても使えるし、今は補助金もあり安く買える。
■第8位:RVR/39台(230万6700~283万2500円)
2010年デビューのクロスオーバーカー。残念ながら2024年9月限りで販売終了。設計は古いが、内外装とも安っぽさがなかったし、ジャストサイズで、小気味いい走りも魅力的だった。
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