新型インプレッサで名古屋から東京まで!! ロングドライブでわかったこと

新型インプレッサで名古屋から東京まで!! ロングドライブでわかったこと

 新型インプレッサが発表されて約1カ月、好調な滑り出しで月販目標の4倍となる1万1050台の受注があったと発表された。

 そのうち約半数をスバル車オーナー以外が占めており、幅広い関心の高さがうかがえる。今回は新型インプレッサの実力を、高速道路のロングドライブでレポートしてみる。

 文:ベストカー編集部(小野)/写真:ベストカー編集部
ベストカー2016年12月10日号


初の公道試乗! まずは高速道路のロングドライブ

 新型インプレッサのデビュー後、初めての公道試乗となる今回、スバルの航空宇宙カンパニー半田工場&中部国際空港から、東京まで一気に約300kmを走破してみた。

 2カ月前に行われたクローズドコースの修善寺サイクルスポーツセンターでの試乗と、一般公道では印象が変わるのか。その違いを確かめるべくステアリングを握った。

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クルーズコントロールのスイッチはステアリング右側に配置  

 試乗車は18インチ仕様のインプレッサスポーツ2.0iSアイサイト。どういう走り方をするか悩んだが、アイサイトを最大限に使い、全車速追従型クルーズコントロールをONにして100km/h巡航を基本とした。

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車線のはみ出しやステアリングから手を離すと警告が出る  

 14時前に名古屋を出発し新東名ルートを選択。途中、上り坂や流れが悪いところでは16.8㎞/Lと落ち込むものの平坦な道や下り坂の多い遠州森町PA付近では今回の燃費テスト最高の17.7㎞/Lを記録。

 前にクルマが走っていない時は100㎞/h巡航、それ以外は流れに乗って前車を追従して走行した。

 東名厚木手前から渋滞が発生したため、名古屋からの燃費計測はここでストップしたが、約4時間後に東名東京ICに到着。トータルの燃費は17.2㎞/Lだった。

 カタログのJC08モード燃費は18インチ仕様が15.8㎞/L(17インチ仕様は16.8㎞/L)だから達成率は109%! 

 クルーズコントロール任せといっても、ストレスを感じるほど遅く走っていたわけではないので、充分参考になると思う。前車の車速に合わせてスムーズな加減速をする優秀なアイサイトの制御のおかげで、アクセルとブレーキを自分で操作する必要はほぼなかった。

 おかげで、東京に着いた時は疲れ知らず! 疲れた身体には助かります。

 東京に戻ってから18インチ仕様、17インチ仕様を首都高速、一般道、そして凸凹道の音羽ニュルで乗り倒した。

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路面に凸凹のうねりのある音羽コース。18インチはタイヤがよく食い付いて追従。17インチは多少バタつくものの及第点だ。写真は18インチの2.0i-S アイサイト(AWD)。価格は259万2000円  

乗り心地、ハンドリングなど走りの評価は?

 乗り心地は17インチ仕様のほうがよかった。約10mおきにある首都高の繋ぎ目では“タ、タン”と、路面からの入力を車体がいなして一発で収束。ボディ剛性が弱いとこうはいかない。

 いっぽう18インチはタイヤの喰い付きがいいため、17インチよりゴツゴツするがしなやかさを保っている。一般道でもその印象は変わらず。路面のいいクローズドコースではタイヤの下に絨毯がある、高級車のような乗り心地と評価したが、路面の悪い一般道では、さすがにそこまでは誉められない。

 極端な凸凹道で、縦揺れが半端じゃないBC恒例の音羽ニュルでは、スバルグローバルプラットフォームの強靱さを体感できた。

 路面の凸凹に合わせて足が動き、ボディがショックをいなしている。タイヤの食い付きがいい18インチのほうが通過速度が速くバタつかず。

 普通に乗るなら17インチ、スポーツ走行したい人ならハンドリングと乗り心地を高い次元で両立している18インチがおすすめだ。

 154ps/20.0kgmを発生する2Lフラット4はCVTのつながりがスムーズなので普通に乗るなら充分だが、飛ばしたい時にはパワー&トルクが物足りない。ターボ付きだったらよかったのに……。

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