長らく日本で一番売れているクルマだったルーミー。ノーマルで走っている姿を見かけることが多いが、車両本体価格が安いルーミーは、お金のかかるカスタマイズと相性がイイんです。オートサロン2025でひときわ目立っていた、カスタマイズルーミーを紹介していきますよ!
文/写真:佐々木 亘
【画像ギャラリー】市販化したら爆売れ間違いないっしょ!! ランクル乗りたい人もSUV乗りたい人もルーミーで済ませれちゃうよ!!(13枚)画像ギャラリー■トヨタの泣き所をクロスオーバーなルーミーで強みに変える!
1台目は、model LMの手がけたX OVERLAND(クロスオーバーランド)ルーミー。ベースとなるのは、ルーミーのカスタムグレードだ。他社にはあるがトヨタには少ない2BOXタイプのクロスオーバーを作り上げた。
フロントボトムスキッドギアやボンネットフードプロテクターで、顔周りに重厚感を出し、ドアプロテクターやリアコンビガーニッシュ・アンダースキッドガーニッシュとフェンダープロテクターで力強さやアクティブなイメージをプラスした。
車高を15mm上げてオールテレーンタイヤを装着し、少々の荒れた路面なら走っていける走破性もしっかりと兼ね備える。
街中でよく見かけ、中古車のタマ数も多いルーミーだからこそ、他のユーザーとの差別化を図りたいものだ。その時に、このゴツイ見た目のルーミーでオリジナリティーを出すのは非常に良いと思う。
ルーミーにしてもシエンタにしても、こうしたギア系のグレードが無いのは少し寂しい。無いなら作ってしまうのがカスタマイズだが、メーカー側の仕様変更や改良を機に、クロスオーバータイプのルーミーが登場することにも期待したい。
トヨタさん、こんなルーミー作りませんか?
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こちらもクロスオーバーテイストのルーミーを紹介しよう。CLS FOXが出展した、その名も「ランドクルーミー」である。
日本一の販売台数を叩き出すルーミーを、あの300系ランクルに変えてしまうという。それもカスタマイズは「バンパー交換のみ」という手軽さである。
ルーミーがランドクルーミーになるためには、フロントバンパーとリアバンパーを、CLS FOXのエアロキットに変えるだけ。
それもこのフロントバンパーは、ヘッドライト下からグリル下部一体を変えるにとどまっている。ランクル300に見えるギラギラの大きなフロントグリルは、純正グリルをそのまま使っているというから驚いた。
足回りには車高30mmアップのアゲバネを装着し、白のスチールホイールでまとめている。タイヤはトーヨーのオプカンR/Tを装着した。
よく見比べれば、フロントグリルの形状がランクル300とは違うのだが、横にランクル300が来ないと分からないくらい、ランドクルーミーはランクル300の雰囲気を持っている。
意外とこのカスタム、誰もが気付きそうで気づかない盲点を突いたものだ。大掛かりな顔変更ではなく、純正グリルをそのまま使ってこの雰囲気を出しているから、感嘆の声しか出てこない。
ランクルエキスが入りすぎて、ベース車がルーミーとは思えなくなってくるから不思議である。仮にルーミークロスオーバーを作るなら、ランクルテイストをふんだんに入れた、こんな姿が良いのかもしれない。
コンパクトで運転しやすく、両側スライドドアで便利に使えて、車高が高く子育てユーザーにもおすすめのルーミー。若い世代には少し物足りなさを感じるエクステリアに、こうしたカスタマイズで重厚感を加えれば、ルーミーの販売台数はさらに伸びていきそうな気がするぞ。
薄味なルーミーに飽きてきた人は、こんな感じのこってりとした味付けはどうだろう。ルーミーはカスタマイズのベース車としても、非常に優秀なクルマであった。
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