また新しいスーパーカーが一台発表された。販売したのはマセラティ、そしてMC20をベースにしたレース参戦車両のGT2を公道で走れるようにしたモデルだという。高額&高性能マシンが次々に販売される今、どんな性能に仕上げられたのか? その詳細に迫ってみたい。
文:藤野太一 写真:マセラティ
【画像ギャラリー】おお、こんな内装してるのか!! マセラティ渾身のスーパーカーの全貌がヤバい(13枚)画像ギャラリー■GTマシンであるGT2のロードバージョン
近頃、これが最後の内燃エンジン車といわんばかりの、ほぼレーシングカーのような公道走行可能モデルが各ブランドから続々と登場している。2024年12月には、マセラティが「GT2ストラダーレ」を発表した。
これはミッドシップスポーツカー「MC20」をベースにつくられたFIA GT2選手権用のレースカー「マセラティGT2」のロードバージョンという位置づけのもの。このGT2というカテゴリーは日本ではあまり耳馴染みがないかもしれない。
日本のレースにおいて、スーパーGTやスーパー耐久などに参戦するマシンは「GT3」または「GT4」という規格に則ったものが主役となっているためだ。
GT2カテゴリーは現在、「ファナテックGT2 ヨーロピアン・シリーズ」という欧州選手権が行われている。参戦車両は、メルセデスAMG GT2、ポルシェ911 GT2 RS、アウディR8 LMS GT2、KTM X-Bow GT2、そしてマセラティGT2といった顔ぶれ。
マセラティは2024年よりこのGT2選手権にフル参戦を開始。アマクラスでドライバーズタイトルを獲得し、チームチャンピオンに輝くなど活躍をみせている。
【画像ギャラリー】おお、こんな内装してるのか!! マセラティ渾身のスーパーカーの全貌がヤバい(13枚)画像ギャラリー■GTマシンベースの優位性をしっかりと表現
GTマシンにおいていまやエアロダイナミクスは最重要項目であり、GT2ではフロントセクションをはじめ、アンダーボディーやリアディフューザーの形状を変更。また3段階に調整可能なリアウイングなどによって280km/h時で最大500kgのダウンフォースを発生させる。
リアミッドに搭載された3L V6ツインターボ“ネットゥーノ”エンジンは最高出力640PS、最大トルク720Nmを発揮。トランスミッションは8速DCTの組み合わせで後輪を駆動する。
カーボンモノコックをはじめカーボン製ボディパネルなどの採用により軽量化。0−100km/h加速は2.8秒、最高速度は324km/hに到達する。
公道走行可能モデルだけに、ボタンひとつでフロントアクスルの車高を50mmアップすることができる車高調整機能つき。
また360度カメラや衝突回避アラート、アダプティブクルーズコントロールといった現代のクルマにとって重要な運転支援機能も備わっている。
【画像ギャラリー】おお、こんな内装してるのか!! マセラティ渾身のスーパーカーの全貌がヤバい(13枚)画像ギャラリー■新車価格は? 結局まだまだ買えるの?
車両価格は未定とのことだが、およそ6000万円で2025年後半のデリバリーを予定する。生産台数は発表されていないが、スーパーカー界隈でありがちな発表時にはすでに完売というわけではなくまだ注文可能のようだ。
昨今のスーパーカーの価格高騰ぶりを鑑みれば、これは意外にリーズナブルな選択といえるかもしれない。
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