ハイブリッドに7人乗り、しかもコンパクト。3拍子そろって人気のトヨタシエンタ。そんなシエンタになんと6MT仕様が登場したという。
しかもエアコンも特殊らしく、涼しさアップなのだとか。皆さんが知っているシエンタとはひと味違う、東南アジア仕様のシエンタを紹介しよう。
文:ベストカー編集部、写真:トヨタ
日本では買えない?
シエンタにMTが搭載されると聞きつけてさっそく担当はトヨタ広報部に電話取材。
「たしかにシエンタにMTモデルは出ますが、じつは日本市場のモデルではなくASEAN向きのモデルのことなんです」
ASEANといえば最近は小学生も知っている時事用語。日本語でいえば「東南アジア諸国連合」のことで、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ラオス、シンガポール、ブルネイの10カ国が加盟している連合。
簡単にいえば東南アジア諸国で一緒に発展を目指していこうというものだ。
そこであの奇抜なエクステリアのシエンタが販売されるの? たしかにハイブリッドで燃費もよくて、コンパクトでありながら7人が自然に乗れるクルマは地域を選ばずに活躍しそうだけど。トヨタ広報マンはこう続ける。
「じつはですね、ハイブリッドは設定がないんです。しかも車高は日本で売っているシエンタより25㎜高くなっていて、エクステリアの雰囲気も若干ですが異なっているのが特徴です」
なんてことだ。シエンタでバツグンの人気を誇るハイブリッドがないなんて。この理由としてはきっとハイブリッドシステムの整備の問題があるのだろう。なるべくシンプルで壊れない、そんなクルマが東南アジアでは人気なのだ。
ちなみにエンジンは1.5L、直4の2NR-FEで、スペックは107㎰/6000rpm、14.3㎏m/4200rpmとなっている。エミッションはEURO2程度と、まあそこはご愛嬌。
また車高が高いのは未舗装路での使用を前提にしているから。たった25㎜だがきっと写真で見るより差は大きいはず。もう少し車高を上げてオフロードにカスタムなんてのもいいかも!?
この東南アジア向けシエンタ。生産はインドネシアのカラワン工場。最初はインドネシア国内で販売して、その後はASEAN各国にも拡充していくそう。
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