マツダ[CX-60]マジで良くなった!! デビュー当初とまったく違うしすげぇ楽しい!! 

マツダ[CX-60]マジで良くなった!! デビュー当初とまったく違うしすげぇ楽しい!! 

 2022年にマツダラージ商品群としてデビューを飾ったCX-60。直6ディーゼルエンジンの搭載といった話題もあって、当初はベタ褒め。ところが、乗り味が悪い評価が出始めると次第に不評の嵐が相次ぎ厳しい時間を過ごすことに。そんなCX-60が2024年に商品改良。国沢親方の評価はいかに!?

文:国沢光宏/写真:池之平昌信、ベストカーWeb編集部

デビュー当初からCX-60に対して思ったことを正直に評価してきた国沢親方
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手のひら返しの評価に涙

デビュー当初からCX-60に対して思ったことを正直に評価してきた国沢親方
デビュー当初からCX-60に対して思ったことを正直に評価してきた国沢親方

 デビュー当初はメディアも絶賛の嵐だったCX-60ながら、ユーザーから乗り心地の悪さや駆動系の煮詰め不足など批評が出始めるや、突如「良くないクルマ」という評価になった。

 デビュー時から乗り心地も駆動系も変わっていないのに! もっとちゃんと評価しましょうや、と言いたい(笑)。まぁ最近は尖った評価をする人がいなくなりました。厳しいことを書くと風当たり強いですから。  

 さてCX-60である。CX-60を含む「ラージ商品群」は、今後しばらくマツダの基幹車種という位置づけ。売れなければ困ってしまう。もちろんマツダもCX-60の弱点はよ~く認識していることだろう。

「分かっていてなぜ出したのか?」について言えば「今までの経営方針だったから」ということです。間違った方向を向いていたワケ。「普通のクルマを作りたくなかった」らしい。  

 考えて頂きたい。マツダというメーカーは1970年代から欧州車のようなクルマを目指していた。クルマ作りの王道を進んでいたと思う。なのに前任の開発総責任者は「2%から支持されればいい」というエクセントリックなクルマ作りをした。

 結果的にマツダの売れ行きは右肩下がりになってしまう。当然ながらマツダの中にもCX-60の方向性を批判する人が数多く存在していた。  

 今のマツダはどうか。開発総責任者も社長も交代した。マツダ本来の「王道路線」に戻ったと考えていいだろう。そんなマツダがCX-60を評価すると、やはり改良したい点は少なからず出てくる。

 すぐ対応してCX-80の前に出せばよかったのだけれど、大きな会社はそう簡単に動かない。CX-80の後のお披露目になった次第。果たして「CX-60改」は魅力的なクルマだろうか?  

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前後バネと減衰バランスの変更で乗り心地も快適に

リアサスペンションはスプリング定数やスタビライザーなどの特性を変更
リアサスペンションはスプリング定数やスタビライザーなどの特性を変更

 まず最大の課題になっていた乗り心地&硬い割に落ち着かないリアの挙動をチェックしてみた。マツダによれば「今までのCX-60は硬いバネと柔らかいダンパーを組み合わせていました」。だから”当たり”がキツく、それでいて大きな入力を受けたら減衰せずハネてしまう。

 なんでそんな方向にしたのか不明。CX-60改は王道を狙い、バネを柔らかく。減衰力を上げている。

 またキャスター角が少ないことに起因するセルフセンタリングパワーの低さで直進安定性が悪く、ハンドル切った後の戻りも弱った点は電動パワステの制御を変えて対応したそうな。

 その他、ブッシュの見直しなどしてる。乗るとどうか。普通の挙動のクルマになりましたね! 当たりの硬さは少し残っているものの、スポーティな味付けだと思えば納得出来る。

 駆動系はマイナーチェンジ前から制御プログラムなど煮詰めて改良を加えており、前期型の最終モデルで不満のないレベルになっていたそうな。

 前期型最終モデルに試乗していないため違いは不明ながら、CX-60改についていえば少しクセはあるけれど気にならない。というか、そもそもCX-60のトルコンレス8速AT、伝達効率やダイレクト感を出すために採用されたもの。  

 最初からこのくらいのレベルで出てきたら、CX-60本来の魅力である3.3L直列6気筒ディーゼルの滑らか&パワフルなパワーユニットや、後輪駆動の駆動レアイウトによる素直なハンドリングが評価されたんじゃなかろうか。

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