2016年12月に発売されるや、翌2017年上半期のSUV新車販売台数第1位を獲得して瞬く間に最激戦カテゴリーを制したトヨタ C-HR。
そのC-HRが2019年10月にマイナーチェンジを果たした際、設定されたのが、トヨタのスポーツブランド「GRカンパニー」が展開する派生モデルのひとつ「GRスポーツ」だ。
元々スポーティなイメージの強いC-HRが、「GRスポーツ」を纏うことでどんな化学変化を起こすのか? 自動車評論家 清水草一氏の試乗レポートをお送りする。
●「トヨタ C-HR GR SPORT」のポイント
・フロア下にフロアセンターブレースを追加しボディ剛性を強化。操舵応答性が向上
・足回りを専用チューニングしてフラットな乗り心地とスポーティな走りを両立
・専用19インチタイヤ
・GR SPORT専用のエクステリア、インテリア
・インテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)と1.2Lターボ設定
●【画像ギャラリー】 走れるSUVのキャラ確立!? 「C-HR GR SPORT」試乗の様子をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2019年11月のものです。試乗日:11月12日
文:清水 草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年12月26日号
■マイナーチェンジ後の走りやいかに?
何を隠そう、発表当初からC-HRファンのオレ。C-HRの何がいいかって、なによりもデザインがいい! この『攻殻機動隊』みたいな、大胆で完成度の高い攻めたデザインが好きなんです!
そのC-HRがマイチェンを受け、見た目が少し変わりました。一番目立つのは、ヘッドライトが流れるようにグリルとつながったこと。これでさらに若干カッコよくなった(私見)。
リアコンビランプもシーケンシャルウィンカーになって高級感アップ。意外とこういうのって、オーナーはうれしいもんだよね。
さらには、1.2Lターボ車に、カーマニア待望の6速MTが追加された! 基本的にはカローラに採用されてるアレですが、なにはともあれMTの裾野がちょっとでも広がるのは、ありがたくて涙が出る。本当に最近のトヨタは、弱者(カーマニア)のことを考えてくれている。
で、マイチェンと同時に、GRスポーツが設定されたのです。モデルは、FFのハイブリッド車と、FFの1.2Lターボガソリン車(6MT)!
ガソリン車のCVTは設定ナシってのが微妙にマニア泣かせだね。もちろんC-HRの売れ筋はハイブリッドなので、AT派も安泰です。
まずは1.2LガソリンターボのGRスポーツで、大磯周辺の高速と一般道を走る。
第一印象は「これでGRスポーツなの!?」というもの。ものすごくフツーというかなんというか……。
もともとC-HRは、プリウスに続くTNGA投入2号車で、走りのレベルが高いので、GRスポーツに乗っても違いがほとんどわからない!
6MTのフィーリングはまずまず。ちょっと2速に入りづらかったけど、トルクのある1.2Lターボとのコンビはかなりグッドだ。
このエンジンも、いつの間にか上まで回るようになったなぁ。トヨタの「もっといいクルマを!」主義は着実に成果をあげている。涙。
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