アウトランダーPHEVを大幅改良。EV走行性能がさらに強化

アウトランダーPHEVを大幅改良。EV走行性能がさらに強化

 2015年に大きなマイナーチェンジを行ったアウトランダーPHEVが再び大きく進化した。

 EV走行のさらなる強化やビルシュタイン装着のSエディションモデルの追加など、さらに魅力的な商品になっている。今回のモデルチェンジのポイントを紹介しよう。

 文:WEBベストカー/写真:MITSUBISHI


よりEVに近づいたPHEVシステムを搭載!

 2月9日から発売開始となった新しいアウトランダーPHEV。写真を見てもらえば分かるとおり、外観面での変化は少ない。中身勝負というわけだ。詳細を見ていくまえに、改良ポイントを整理しておこう。

  • 1. EV性能&走行の強化
  • 2. 歩行者検知機能などを追加した予防安全技術の強化
  • 3. 最上級グレード「Sエディション」の追加

 まず、「EV性能&走行の強化」について。

 今回の改良モデルでは、よりEVモードで走れる領域を広げつつ、選択できる走行モードが増えている。

 たとえば、加速が必要な高速道路の合流時などでも、駆動バッテリーからの電力供給を維持し、EV状態を保ったまま走り続けられるようになった。また選択できる走行モードが従来の2つから3つになっている。

 順番に挙げると、バッテリーの消費を抑える「バッテリーセーブモード」、エンジンを始動させて積極的に充電する「バッテリーチャージモード」、これに今回新設定された「EVプライオリティモード」である。

 このモードでは、可能な限りエンジンの始動を抑え、EV状態での走行を優先させる。

 このほかにEV性能の強化としては、80%までの急速充電時間を従来の約30分から約25分へと短縮できるように改良されている。

 2点目の予防安全技術「e-Assist」の強化では、車両前方のチェックを行うセンサーをミリ波レーダーからカメラとレーザーレーダーを併用するシステムに変更。歩行者検知にも対応し、衝突回避性能をアップさせている。

 加えて、今モデルからは後方にもミリ波レーダーのセンサーを追加。「後側方車両検知警報システム」(レーンチェンジアシスト機能付き)や「後退時車両検知警報システム」を新たに備え、既存の「誤発進抑制機能(前進&後退)」「パーキングセンサー」の機能とあわせて、高い安全機能を提供する。

 また、対向車や先行車を検知してハイビーム/ロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」も追加されている。

電動パーキングブレーキを標準で装備。ブレーキペダルから足を離しても、停車状態を維持できる「ブレーキオートホールド機能」も備えた
電動パーキングブレーキを標準で装備。ブレーキペダルから足を離しても、停車状態を維持できる「ブレーキオートホールド機能」も備えた
センターコンソールに配置された「EV」ボタン。積極的にEV走行を選択することが可能になった
センターコンソールに配置された「EV」ボタン。積極的にEV走行を選択することが可能になった

次ページは : ビルシュタイン装着のSエディション登場

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