数はそれほど多くはないが、良車揃いでかなり迷うCセグメントハッチバック。ここではトヨタ カローラスポーツ、スバル インプレッサ、マツダ MAZDA3ファストバックの三車の中から、推奨度の高いクルマを片岡英明氏がチョイス!!
※本稿は2025年8月のものです
文:片岡英明/写真:スバル、トヨタ、マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
※諸元の「M」はモーター
Cセグメントハッチバックの三択ベストは?
●三択ラインナップ
・スバル インプレッサ
・トヨタ カローラスポーツ
・マツダ MAZDA3
カローラスポーツはトヨタの欧州戦略車で、燃費のいいHEVだけに絞り込んだ。マツダ3は美しいデザインに加え、パワートレーンもユニークだ。SKYACTIV-Xを筆頭に、洗練度の高いディーゼルターボとマイルドHEVを用意。
インプレッサは、2LマイルドHEVのe-BOXERとガソリンエンジンの二本立てとした。Xモードを搭載していないが、4WDもいい仕上がりだ。ただしフツーで、ライバルのように飛び道具は持っていない。
カローラスポーツはHEVのモーターに手を加え、システム出力を高めた。軽やかに加速し、実用燃費も落ち込ませていない。欧州ターゲットモデルだからフットワークも軽やかだ。
マツダ3のSKYACTIV-Xは、トヨタのTHS IIを凌ぐほどの魅力は持ち合わせていない。走りに余裕があり、燃費もいいのはディーゼルターボだ。実用車と割り切るなら1.5Lモデルがオススメである。ハンドリングも軽快だが、しなやかさは今一歩だ。
ライバル2車と比べるとインプレッサの動力性能と燃費性能は平凡だが、キャビンは広くて快適である。また、乗り心地もいいなど、ファミリーカーとしての資質は最も高い。カローラスポーツにはない4WDを設定するのも強みのひとつだ。
インプレッサは無印良品的だが、総合性能は高く、長く付き合える。が、燃費やスポーティな味わい重視ならカローラスポーツだ。
・スバル インプレッサ 推奨度:9点
・トヨタ カローラスポーツ 推奨度:9点
・マツダ MAZDA3 推奨度:7点
★ベストチョイス……スバル インプレッサ、トヨタ カローラスポーツ

















コメント
コメントの使い方私もこれは同意です。また、価格差や維持費も含めると、総合力が高いのはFFモデルです。グレードは欲しい装備が標準ななかで一番下でいい。
クロストレックやレイバックなど、乗り心地はいいけれどスポーティーさの足りない足ではなく、ちゃんとキビキビ感が残っている味付け。
車に重厚さなんて求めない、車重よりも軽っぽく感じるのはむしろ長所だという方には、ぜひお勧めしたい車です。