アクアにフィット、そしてノア/ヴォクシーにもハイブリッド車が設定されたエコカー全盛期。すっかり姿を見なくなったのがJC08モード燃費でヒト桁台の国産車。本企画ではそんな少数派となったモデルたちの魅力をクローズアップ!!(本稿は「ベストカー」2014年5月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:石川真禧照、永田恵一
【ランドクルーザー200】JC08モード逆燃費王(6.7~6.9km/L)の実力!
ランドクルーザーは、男の原点だ! そう言い切ってしまうにはもちろん理由がある。その実力は国産のどんなクルマも、いや輸入車ですら足元にも及ばないのだ。なんといってもオトコの人生のターゲットはオンナ。それにはランクルが必要なのだ。燃費がなんだ!
ランクルの強さ、それは生まれた時から備わっていたものである。ランクルは自衛隊の前身である警察予備隊からの依頼で開発された。その時の実験風景は今でも語り草になっている。
開発陣は完成したクルマの実力を試すために富士山に持ち込んだのだが、ふもとから登ろうと思ったのだ。今から60年以上も前の富士山は今ではまったく想像もつかないほどの荒地だった。道なき道を試作車はグングンと登り、6合目まで走ったのだ。このエピソードを富士山登山している山ガールにでも話せば、興味を持つこと必至。
トヨタはこのモデルを当初「トヨタジープBJ」と名づけた。しかし、ジープは商標登録されていることがわかり、3年後に新しい名前を考えることになったのだ。
当時のライバルは英国のランドローバーだった。このクルマに対抗するには、「まず名前から」だ。そうトヨタは考えた。
ローバーというのは車名だが、社名でもある。ローバーというのは海賊。それに勝つには海軍の巡洋艦だ。クルーザーだ。こうしてランドクルーザーという名称が誕生したのだ。
このエピソードを海外旅行好きのキャリア女子に話すと物凄く興味を持ってくれるぞ。後はランクルのアフリカでの活躍や、オフロードラリーでの走りを話すと、夢は今までいったことのない海外でのドライブへ。こうして話は盛り上がり、夜はふけていくってもの。
お嬢様系をねらいたい向きには最新のランクル200がピッタリだ。かつてオフロードのセルシオと呼ばれていたバブル期の名声は今も健在で、現在ではオフロードのレクサスLSに進化した。
でも、実はLSよりもランクルのほうが位は上。いくらLSでも彼女を石ころだらけの川べりのバーベキューパーティ会場や崖の上の見晴台にお連れすることはできないからだ。でもランクルは素敵なミュージックのなかで、いとも簡単にエスコートできる。
なにしろ狭いヘアピンでの切り返しにはターンアシストが小回りを利かせてくれるし、急斜面での切り返しと発進にはクロールコントロールが助けてくれる。このようなメカニカルアシストがあなたのドラテクを上手に見せてくれるはず。
助手席に乗っているプリティベイビーちゃんは、「こんな運転、あたしにはできない。この人ったら、凄いッ!」と思う(ハズ)。燃費重視のクルマじゃこうはいかない。ネンピよりモテモテだ。ランクル、サイコー!
(TEXT/石川真禧照)
●トヨタ ランドクルーザー200 主要諸元
全長:4950mm
全幅:1970mm
全高:1870mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:1580kg
エンジン:V8 DOHC
総排気量:4608cc
最高出力:318ps/5600rpm
最大トルク:46.9kgm/3400rpm
トランスミッション:6AT
価格:452万5714〜653万1429円




















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