日本の商用車市場に新たな刺客!! BYDが普免対応のEV小型トラックを導入へ

日本の商用車市場に新たな刺客!! BYDが普免対応のEV小型トラックを導入へ

 BYDジャパンは、「ジャパンモビリティショー2025」で日本専用設計といえるGVW3.5t未満の普通免許対応EV小型トラック「T35」を世界初公開した。

 BYD商用車部門は2015年からEVバスを日本市場に投入しているが、「T35」の投入により貨物トラック分野へ参入を図る。

文・写真/トラックマガジン「フルロード編集部」

日本の貨物トラック分野へ参入するBYD

BYDジャパンがジャパンモビリティショー2025で世界初公開したT35
BYDジャパンがジャパンモビリティショー2025で世界初公開したT35

 今から30年前に電池メーカーとしてスタートした中国のBYDは、新エネルギー自動車事業に参入以降、グローバルに事業を拡大し、今年1〜9月期にはBEVの販売台数でテスラを抜き世界1位となるなど破竹の勢いで成長してきた企業だ。

 日本市場へは20年前から参入しており、商用車部門としては10年前にEVバスを上市。今日までに累計約500台のEVバスを販売してきた。

 そんなBYDは、GVW(車両総重量)3.5t未満の普通免許で運転できるEV小型トラック「T35」を「ジャパンモビリティショー2025」で世界初公開。2026年の春に販売を予定するアルミバンと平ボディ仕様で、貨物トラック分野への参入を発表した。

 架装は国内ボディメーカーを予定し、普免対応に加え、平ボディは4ナンバー枠に収まるサイズ(バンは高さでオーバーする)とするなど、日本の規格・仕様に合わせた専用設計で、新規参入への本気度が窺える。

「T35」の特徴

リアのeアクスル部。サスペンションはリア側がリーフスプリング、フロント側が独立懸架式となる
リアのeアクスル部。サスペンションはリア側がリーフスプリング、フロント側が独立懸架式となる

 「T35」はシャシーと一体化設計の62kWhの駆動バッテリーをフレーム下部に搭載しており、バンタイプでも積載量を1t程度確保。リアアクスルに駆動モーターを組み込んだeアクスルの最大出力/最大トルクは150kW/340Nmを発揮する。

 航続距離はWLTCモード相当で参考値ながら約250kmと、ラストワンマイル配送において充分な余裕がある。航続距離のアドバンテージは、単純に長く走れるだけではなく、エアコン・ヒーターの消費電力を気にせず済み、休憩時などにおけるドライバーの快適性向上にも寄与。

室内のインパネまわり。セレクターはダイアル式のものがステアリング左のインパネに搭載されている
室内のインパネまわり。セレクターはダイアル式のものがステアリング左のインパネに搭載されている

 また内装はは音声認識によるスマートアシスタント機能を備えた12.8インチの大型ディスプレイを中心に、ベンチレーション付運転席、シートヒーター、ワイヤレス充電器など潤沢な装備が備わる。なお、デジタコなどの搭載も考え1DINのスペースがインパネ部に設定されている点もポイントだ。

 いっぽうADAS装備では、前方衝突警報、車線逸脱警報に加え、小型車ながら追従式クルーズコントロール(ACC)を搭載する。

こちらは平ボディ仕様。荷台に載っているのは電気式のサウナで、V2Lの給電で稼働できる
こちらは平ボディ仕様。荷台に載っているのは電気式のサウナで、V2Lの給電で稼働できる

 さらに、手軽に100V電源を取り出せるV2L(ビークル・トゥ・ロード)、災害時などに建物へ給電できるV2H(ビークル・トゥ・ホーム)、車両システムをスマートフォンのように常に最新のものにアップデートできるOTA(Over The Air)、スマホアプリによる遠隔エアコン・ドアロック、車両位置情報確認などのコネクテッドサービスも提供される。

 価格はバンタイプで800万円前後を予定しており、国産メーカーにとって侮れない存在になりそうだ。

T35の主要諸元。一部は申請前の参考値となる
T35の主要諸元。一部は申請前の参考値となる
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