中国・BYDからの日本投入モデル第5弾は初のPHEV。国産HEVやPHEVにとって強力な刺客となる可能性を持ったBYD シーライオン6は、満タン・満充電からの航続距離が1200kmという性能と、400万円を切る脅威のコスパで登場する!!
※本稿は2025年12月のものです
文:西川昇吾/写真:中里慎一郎、BYD
初出:『ベストカー』2026年1月26日号
BYDが日本市場にPHEVを投入!
これまで日本市場では販売をBEVに限っていたBYDだが、ついにエンジンを搭載したモデルを投入した。それがこのPHEVの「シーライオン6」だ。
2WDと4WDの2種が用意され、前者は1.5LのNA、後者は1.5Lのターボエンジンと組み合わされる。
しかも、エンジンとモーターの併用で走行が可能なシリーズパラレル方式を採用している。この複雑な機構をモノにできるのは日本の自動車メーカーだけだと思っていたが、その考えは古いようだ。彼らの技術進歩速度には驚きだ。
今回試乗したのは2WD、4WDは追っての展開となる。気になる燃費はハイブリッド走行時WLTCモードで22.4km/L、EV航続距離は100kmだ。なお、詳細スペックがまだ未公表の4WDは0-100加速が5.9秒という俊足を誇っている。また、日本市場に合わせてレギュラーガソリン対応にしたのも注目すべきポイントだ。
グローバルでは2021年に登場しているモデルのため、乗ってみるとちょっと古い感じがする。ストロークの大きなSUVらしいユサユサとした乗り味だ。最新モデルと比べると振動がスッと収束するシットリ感が欲しいところ。
ただ、それは強いて言えばの領域で、全体的にいい意味での緩さがあって、乗り心地は決して悪くない。ワインディングへ行っても、ストロークのある足で、どこに荷重が掛かっているかわかりやすく、パワステも自然でクルマとの対話がしやすい。
そして気になるHVシステムだが、バッテリー残量の目標値を25~70%の間で任意に設定できる。設定値までは基本EV走行で、設定値になるとそれを下回らないようにエンジンが発電するのだ。
エンジンが発電し、大きくアクセルを踏み込むと、さすがに車内にもエンジン音が聞こえるが、音そのものが低音で、不快感は少ない。後部座席との会話も良好だ。
加速感はBEVを思わせるトルクの出方だが、急激なトルクの出方でないため扱いやすい。質感と性能を考えれば400万円を切るのはバーゲンプライスだ。
●BYD シーライオン6 主要諸元
・駆動方式:前輪駆動
・全長×全幅×全高:4775×1890×1670mm
・ホイールベース:2765mm
・車両重量:1940kg
・パワーユニット:直4DOHC+モーター
・総排気量:1498cc
・最大出力/最大トルク:98ps/12.4kgm
・モーター最高出力:133.2ps
・モーター最大トルク:30.6kgm
・WLTCモード燃費:22.4km/L
・車両価格:398万2000円


















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