スカイドライブが東京の空を初飛行!! 空飛ぶクルマが都心を飛びかう日が想像以上にすぐな件!!

スカイドライブが東京の空を初飛行!! 空飛ぶクルマが都心を飛びかう日が想像以上にすぐな件!!

 2026年2月24日、東京江東区の空を空飛ぶクルマが舞った。ただ舞っただけじゃない。実際の乗客の搭乗手順や運航オペレーションも含めて実証試験を行ったのだ。東京では早ければ2027年にも空飛ぶクルマの試験飛行が始まるという。未来の乗り物って、意外とすぐそこにあるんじゃないの!?

文と写真:ベストカーWeb編集部

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都心に出現した“ミニ空港” 実運用を想定した国内初の挑戦

格納庫から姿を現したスカイドライブのSD-05。牽引機で一人の作業員が引っ張ってきた。プロペラの配置が特長的
格納庫から姿を現したスカイドライブのSD-05。牽引機で一人の作業員が引っ張ってきた。プロペラの配置が特長的

「空飛ぶクルマ」という言葉を最近よく聞く。専門的にはeVTOL(電動垂直離着陸機)と呼ばれる存在である。大阪・関西万博でもデモフライトが実施され話題となったが、筆者(ツノダ)は実機を見る機会を逃していた。

 その空飛ぶクルマが東京都心で飛ぶと聞けば、行かないわけにはいかない。会場となったのは東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場。片側に海を望む開放的なロケーションだ。

 今回の飛行実証は、単なる“飛ばしてみました”というデモではない。三菱地所、兼松、そして開発企業のSkyDriveが東京都の協力のもと実施したもので、2030年の市街地商用運航を見据え、実際の旅客利用を想定したターミナルを設置し、チェックインから搭乗直前までの一連の旅客体験や運航オペレーションを検証する国内初の取り組みである。

 敷地内には大きく3つの機能が整備された。空飛ぶクルマが離発着する「バーティポート」、旅客搭乗手続きや運行管理を担う「ターミナル」、そして機体を駐機・充電する「格納庫」だ。いわば臨時駐車場に“ミニ空港”を丸ごと出現させた格好である。

主役はSD-05 静かに浮かび上がった東京初フライト

ふわりと浮き上がった機体。ヘリコプターのように前のめりにならない
ふわりと浮き上がった機体。ヘリコプターのように前のめりにならない

 9時10分、格納庫から姿を現したのはSkyDrive式SD-05型。大阪・関西万博での公開フライトに使用された機体と同型だ。今回が東京の空を飛ぶ初の機会。側面には「JX0187」という機体番号が記されている。

 牽引用タイヤを装着した機体を、作業員がたった一人で引いていく。牽引機を使っているとはいえ、その様子からは機体のコンパクトさと取り回しのよさが伝わってくる。バーティポートへゆっくり移動すると、各種チェックが開始された。

 9時25分、いよいよプロペラが回転を始めた。想像していたよりもはるかに音が小さい。小径プロペラを高速回転させることで、人が不快に感じやすい周波数帯の音を抑えているのだという。

 今回の飛行は自動制御とリモート操縦による無人飛行で、パイロットも乗客も搭乗していない。それでも、機体がふわっと垂直に浮き上がった瞬間、取材陣からどよめきが起きた。ヘリコプターのように前のめりになることなく、水平を保ったまま上昇していく様子は印象的だ。これなら将来乗客が乗っても安心感は高いだろう。

海上へ150mの周回飛行 商用化を見据えたリアルな検証

乗客の待合や保安手続き、運行オペレーションを行うターミナル。トレーラーハウスで設置&撤去が自在に行える
乗客の待合や保安手続き、運行オペレーションを行うターミナル。トレーラーハウスで設置&撤去が自在に行える

 機体は約10mまで上昇すると、ゆっくりと前進を開始。そのまま海上へと出た。加速して飛び去るのかと思ったが、今回は敷地内および離発着場から海上までを周回するルートでの実証である。

 ほどなくして180度方向転換し、再び前進して元の離発着場へと戻った。飛行距離は約150m、飛行時間は3分30秒。高度は海面から約13m程度であった。

 あくまで実証段階の飛行だが、運航にあたっては関係当局への申請・届出・許可を前提とし、空域監視システムを活用して周辺を飛行する他機の状況も監視している。実際の商用運航時には150mから500m程度の高さを飛行する想定だという。

 広々とした駐車場での飛行は余裕があったが、都心に同じ条件はそう多くない。将来的には高層ビルの屋上などがバーティポートとなる可能性が高い。三菱地所が力を入れる理由も分かるだろう。空の交通インフラが都市に組み込まれる日常を、少しだけ想像させる光景だった。

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