クルマの醍醐味は洗練されたデザインや圧倒的なパワーだけではない。そう、自分の狙ったラインを狙いどおりに走らせるコーナリングこそ、スポーツドライビングの醍醐味ではないだろうか。では、“曲がる快感”が味わえるクルマって何? ということで、ここでは国産5モデルをピックアップ!
文:FK/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
【画像ギャラリー】GR86、ロードスター…とにかくコーナリングが楽しいクルマはこれ!(15枚)画像ギャラリー名車の系譜を受け継ぐトヨタのGR86は国産FRスポーツ最後の砦!?
今や希少な国産FRスポーツの生き残りとして、圧倒的な存在感を示し続けているGR86。
“ドライバーの意のままに操れる手の内感”や“限界域でのリニアな応答、キビキビした走り”といったテーマを掲げて開発されたハチロクの現代版は、2021年10月に高い次元でのダイレクトで気持ちの良い走りを信条とするGR86へと生まれ変わった。
コーナリングマシンの条件のひとつである低重心をさらに極めるべく、パッケージやサイズは先代モデルを継承しながら全高とヒップポイントを低く抑え、かつシートポジションも車両の内側に設定することでさらなる低重心化と回頭性を向上させたGR86。
また、フロントフェンダー・エンジンフード・エンジンアンダーカバー・ルーフにアルミ材を使用するとともに、高張力鋼板の拡大採用によって徹底した軽量化も実施。
その一方で、ボディ剛性は従来型比で横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上することで、高速コーナーにおける軽快なハンドリングと優れた操縦安定性をしっかりと両立しているのだ。
このように、コーナリングマシンに必要な条件を満たした基本骨格もさることながら、コーナリングマシンたる充実の装備もGR86の魅力といえる。
例えば、コーナリング時の左右駆動輪にトルクを適切に配分するトルセンLSDを採用することでトラクション性を向上させ、コーナーでの鋭い立ち上がり加速、高いコントロール性能を実現。
電子制御においてもドライバーのペダル操作に対してリニアに反応するようにスロットル開度を制御する電子スロットルや、コーナリングで横滑りが発生した際もブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールして優れた車両安定性を実現するVSC(ビークルスタビリティコントロール)が採用されている。
要するに、ハードとソフトの両面からドライバーをしっかりとサポートしてくれる、頼もしいコーナリングマシンがGR86というわけだ。
10年選手とは思えない走りの良さが際立つマツダ・ロードスター
GR86とともに、国産FRスポーツモデルの代表格としておなじみのロードスター。現行のND型は10年以上前となる2015年5月に発売された10年選手ながら、今なお進化は続いており、その人気も衰えるところを知らない。
そんなロードスターの際立つ走りの良さは、軽量&コンパクトであることが最大の要因であり、これは初代モデルの開発から守り続けてきたロードスターの基本要件でもあった。
しかし、モデルチェンジを重ねるたびに車両重量は増え、ボディサイズも大きくなり、ライトウェイトスポーツカーというロードスター本来の良さをスポイルしてしまっていた。
そこで、マツダはND型で原点回帰を高らかに宣言し、アルミ・高張力鋼板・超高張力鋼板の使用比率を高めてボディ剛性を確保しながら、先代モデル比100kg以上もの軽量化を実現。
加えて、フロントミッドシップに搭載した直噴1.5リッターガソリンエンジンのSKYACTIV-G 1.5や50:50の前後重量配分などによって軽快な走りを取り戻してみせたのだ。
また、これまでに行ってきた商品改良によって、コーナリングマシンとしての熟成が進んできたことも見逃せないポイントだろう。
例えば、2021年12月の商品改良ではハイスピードのコーナリングにおいて、より一体感があり、より安定した旋回姿勢を実現したキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)をマツダ車として初採用。
2023年10月の大幅商品改良においても加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることで、リアタイヤの接地荷重変化に対してクルマの旋回挙動を安定させるアシンメトリックLSDを新たに採用するなど、ロードスターのダイナミクス性能の進化は決して途絶えることなく続いている。
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