対前年比68.9%に販売急減!! たまたまなのか? 人気だったのに日産ノートの売れ行きが急落した理由とは?

対前年比68.9%に販売急減!! たまたまなのか? 人気だったのに日産ノートの売れ行きが急落した理由とは?

 日産のベストセラー車といえばノート&ノートオーラ。しかし、最近明らかに販売が急減している。売れていないのはたまたまなのか? それとも他に原因があるのか? モータージャーナリストの渡辺陽一郎氏が徹底分析。

文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部、日産自動車

【画像ギャラリー】なぜノートが売れてない? 原因はどこにあるのか? 顔が変わったからなのか写真を見る!(8枚)画像ギャラリー

かつてコンパクトカーNO.1と大々的にアピール

2020年11月に登場したノート(マイナーチェンジ前)
2020年11月に登場したノート(マイナーチェンジ前)
ノートが2024年のコンパクトカー販売NO.1となったことをアピールする日産公式ホームページ
ノートが2024年のコンパクトカー販売NO.1となったことをアピールする日産公式ホームページ

 日産の数少ないベストセラー車といえば、セレナと並んでノート、ノートオーラ。日産の公式ホームページでは、ノートe-POWER(オーラ含む)が2024年のコンパクトカーNO.1と大々的にアピールしていた(セレナもミニバン販売NO.1)。

 しかし、2025年はノートe-POWERは5万6285台、ノートオーラe-POWERの4万5481台で合わせると10万1766台と、ヤリス(SUVのヤリスクロスを除く)の8万1770台を抜いて、コンパクトカー1位となった。

■2026年1月新車販売ランキング
1位:ヤリス(ヤリスクロス含む) 1万1192台(対前年比68.8%)
2位:シエンタ 1万145台(対前年比105.7%)
3位:ライズ 9239台(対前年比136.0%)
4位:カローラ 9218台(対前年比65.6%)
5位:アルファード 7860台(対前年比79.7%)
6位:ルーミー 7694台(対前年比122.9%)
7位:ヴォクシー 7190台(対前年比114.5%)
8位:フリード 7135台(対前年比92.6%)
9位:ノア 6439台(対前年比105.3%)
10位:ジムニー 6322台(対前年比289.9%
11位:セレナ 6263台(対前年比93.6%)
12位:ヴェゼル 6028台(対前年比114.4%)
13位:ノート(ノートオーラ含む) 5714台(対前年比68.9%)
※自販連データ

■ノート+ノートオーラの2025年1~12月の販売台数
2026年1月、13位、5714台(対前年比68.9%)
2025年1~12月販売台数
12月:11位、4724台(対前年比72.9%)
11月:14位、4426台(対前年比54.7%)
10月:11位、5492台(対前年比72.1%)
9月:7位、7402台(対前年比68.3%)
8月:10位、4947台(対前年比71.8%)
7月:6位、7824台(対前年比86.9%)
6月:8位、6949台(対前年比84.4%)
5月:9位、5478台(対前年比74.4%)
4月:14位、4470台(対前年比74.3%)
3月:5位、10011台(対前年比116.5%)
2月:5位、8110台(対前年比81.0%)
1月:5位、8290台(対前年比97.5%)
※自販連データ

販売が乱高下しているのがわかる
販売が乱高下しているのがわかる

明らかに販売が急減しているノート、ノートオーラ

2023年11月、フロントマスクを一新
2023年11月、フロントマスクを一新

 2026年1月の販売ランキングを見て、不思議なことに気付いた。ノート+ノートオーラの登録台数が、前年1月の68.9%に減っている。つまりマイナス31%だ。

 2025年1~12月の登録台数も、前年の77%に留まる。この内訳を見ると、ベーシックなノートの対前年比が73%で、上級のノートオーラは66%まで下がった。ノートオーラの減り方が特に大きい。

2024年6月にマイナーチェンジをしたノートオーラ。フロントグリルへブロック模様が多く入ったことで、さらに高級感が増した
2024年6月にマイナーチェンジをしたノートオーラ。フロントグリルへブロック模様が多く入ったことで、さらに高級感が増した

 ちなみにノートとノートオーラの販売比率は、61%対39%だ。グレード構成は、ノートオーラがNISMOを用意するなど充実するが、登録台数はノートが上まわる。

 ノートとノートオーラの売れ行きに大きな影響を与えているのは、法人需要だろう。販売店は「ノートには社用車などに使われる法人のお客様が多い」と述べている。

 上級のノートオーラは、ボディが少しワイドな3ナンバー車だが、ノートは5ナンバーサイズに収まる。価格もノートオーラで最も安価なGは282万1500円だが、ノートXは安全面を含めて装備もシンプルだから232万8700円に収まる。

 ちなみにノートXの価格は、ストロングハイブリッド搭載車の中ではかなり安い。トヨタアクアXの248万6000円を下まわり、トヨタヤリスハイブリッドXの224万9500円に近い価格だ。

 そのために好調に売れた2022年には、ノート+ノートオーラの登録台数は、1か月平均で9176台に達した。それが3年後の2025年は6510台だから約70%に留まる。

 このようにノート+ノートオーラは、3年間で約30%のユーザーを失った。ノートとノートオーラの内訳を見ると、両車とも30%減ったから減少率は等しい。

■モデル追加・マイナーチェンジなどの主な履歴
・2020/11/24……新型「ノート」を発表
・2020/12/23……新型「ノート」e-POWER 4WDを発表
・2021/11/04……特別仕様車「Airy Gray Edition」を発売
・2021/06/15……新型車「ノート オーラ」を発表
・2021/10/07……ノート「AUTECH CROSSOVER」を発表
・2021/08/17……「ノート オーラ NISMO」を発表 あわせて「ノート オーラ」を発売
・2022/12/20……ノート「AUTECH CROSSOVER +Active」を発表
・2022/08/22……「ノート オーラ」「ノート オーラNISMO」とともに一部仕様向上
・2023/12/14……日産自動車、90周年記念車を発売
・2023/12/11……「ノート」をマイナーチェンジ
・2024/05/29……ノート「AUTECH CROSSOVER」をマイナーチェンジ
・2025/08/29……「ノート オーラ」「ノート オーラ NISMO」とともに一部仕様向上

■2021年の乗用車ブランド通称名別順位:5位(9万177台)
■2022年の乗用車ブランド通称名別順位:3位(11万113台)
■2023年の乗用車ブランド通称名別順位:4位(10万2508台)
■2024年の乗用車ブランド通称名別順位:4位(10万1766台)
■2025年の乗用車ブランド通称名別順位:10位(7万123台)

次ページは : なぜノートとノートオーラの売れ行きが落ち込んだのか?

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型カローラ  2026年内発売か!? ハンマーヘッド顔で大胆に生まれ変わる!!「ベストカー3月26日号」発売

新型カローラ 2026年内発売か!? ハンマーヘッド顔で大胆に生まれ変わる!!「ベストカー3月26日号」発売

ベストカー3.26号 定価 590円 (税込み)  寒暖差に振り回される日々のなか、イタリ…