最低限の配線をしてよく見えるところに取り付けるだけですぐ使える。それが、パナソニックのポータブルナビ「ゴリラ」だ!
「なんとこのゴリラが!」というセリフとともに、ジャパネットたかたの元社長の高田明氏がテレビショッピングで猛烈にプッシュしていたのが思い出される人気製品。なんと今年で25周年を迎える。
ポータブルナビの市場でもっとも人気のあるゴリラのストロングポイントを、2020年5月12日に発表された新型パナソニックゴリラとともに改めてご紹介しよう。
文:高山正寛/写真:Panasonic
■発売から25年、今も市場を牽引する
早いもので初代モデルである「NV-P1」から25年。累計出荷台数も529万台を突破。文字通り、日本におけるPND(ポータブル・ナビゲーション・デバイス)を牽引するのがパナソニックの『ゴリラ』である。
元々PNDは北米でのヒットを受け、2000年代に日本に入ってきた。ゴリラはその前から販売していたが、一時期は国内のカーナビの販売台数の4割強を占めるほどの大ヒットカテゴリーへ進化した。
しかしその後、市場は縮小、また昨今ではスマホナビの台頭もあり、現在はパナソニックと一部のメーカー、また海外からの低価格商品がネットを中心に販売されている程度である。
その中で『ゴリラ』は既存ユーザーから高い支持を得つつ、確実に進化を続けてきた。ではなぜ、ここまでゴリラは人気なのだろうか。
ゴリラの既存ユーザーは50代以上が多い。支持される理由はいくつかあるが、
【1】購入してすぐに使える
【2】操作が簡単
【3】価格も手頃
【4】複数のクルマで使える(載せ替え)
【5】安全・安心機能が充実
などが挙げられる。
個人差もあるとはいえ、AV一体式に代表されるカーナビは操作が難しく使いこなせないのではないか、という不安に対し、UI(ユーザーインターフェース)も含め「カーナビの敷居を下げた」ことが高く評価されている。
販売店で話を聞いても実際リピーターは多い。
■ライバルに比べて多くの優れた機能を持つ
昨今ではどうしてもスマホナビ(アプリ)と比較されがちだが、ゴリラは「専用機」である点が絶対的な差別化に繋がっている。
夏場であればダッシュボード上の温度は70度近くまで上がり、結露やまた低温時など車内は「劣悪環境」となることは昔から変わらない。
その中で安定して動作することは車載用品としては当然のこと。この点はスマホより高いアドバンテージを誇る。
また新たに発生した「高齢者ドライバー問題」にも対応している。
2018年に発売したモデルからゴリラには「逆走検知」や「速度標識表示」などが搭載された。これは前述したようにゴリラ自体のユーザー層の高さにプラスして高齢者ドライバーの事故率が徐々に上がってきている点も要因である。
ゴリラには上記の機能も含めた「安全・安心サポート」と呼ばれる機能が搭載されており、高速道路のSA/PAなどので逆走検知による警告機能、一般道でも事故多発エリアや一時停止案内などドライブの「ヒヤリハット」を注意喚起してくれる。
これらが搭載された後、ゴリラの評価は再度高まり、今回発売された新モデルにも搭載されている。この辺のユーザーニーズの掴み方の上手さもゴリラの人気の秘密と言える。
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