2011年12月の発売以来、ほぼ常に販売台数のトップグループを走り続けてきたトヨタ・アクア。
登場から5年半を迎え、この6月19日に2度目(2014年12月以来)となるマイチェンを実施した。ここではその変更点とポイントを紹介したい。
文:ベストカーWeb編集部 写真:トヨタ
■クロスオーバーSUVグレードを新設定
2016年の年間販売台数はプリウスに次ぐ2位(軽自動車除く)を獲得。
2017年に入ってからも、1月は7位、2月は4位、3月3位、4月5位、5月5位と常にトップグループに位置している超売れ筋車、トヨタ・アクア。
そのアクアがこの6月19日、デビュー5年半でビッグマイチェンを実施した。
なんといっても注目したい変更点は、「Crossover」というグレードの新設定だろう。
従来型に設定されていた「X-URBAN」という(なんとなくSUVっぽい)グレードを廃止し、専用グリルやルーフモール、16インチ専用アルミ、フェンダーアーチモールなどを装備し、「クロスオーバーSUVらしさ」を前面に押し出したグレードとして登場した。
世界的なクロスオーバーSUVブームを受けて、トヨタもそこに満を持してコンパクトクラスを投入してきた、ということだろう。
もうひとつのトピックスが、エンジンの改良やハイブリッドシステムの制御を見直したことによる燃費アップ。ベースグレードの「L」はついにクラストップのJC08モード燃費38.0km/Lに到達(従来型は37.0km/L)。
「S」、「G」、「Crossover」も34.4km/Lに達している(同じく従来型は33.8km/Lだった)。
38.0km/Lというと確かに強烈な数字なのだが、いっぽうで現行プリウスは40.8km/L(ともにJC08モード燃費)。
ここらへん、おそらく見かけ上の数値ではなく実用燃費で勝負を仕掛けているのだろうから、デビュー後の燃費テスト結果に期待したい。
■通常グレードも内外装、走行性能にも手を入れた
また今回のマイチェンでは通常グレードもエクステリアデザインに変更を加えている。
ヘッドライトやフェンダー、バンパーの意匠が変更され、リアもコンビネーションランプ内のデザイン、リアリフレクターをバンパー下部に新設置などの変更を加えている。
内装はセンターメーターにTFTマルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、センタークラスター一体の面構成とし、新たにホワイトソフトレザー(合成皮革)シートを採用。
走行性能においても、ボディ剛性の補強やショックアブソーバーの変更、足回りのチューニングを見直したことで、ハンドリングと乗り心地が向上しているというから、こちらは試乗が楽しみな部分。
冒頭に紹介したとおり、販売台数において日本市場のトップグループを走る続けるトヨタ・アクア。このマイチェンでさらに加速できるか。評判が楽しみだ。
月販目標は1万台、全国のトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店で発売される(なお店頭発表会は6月24〜25日だが、「Crossover」のみ7月29〜30日)。
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