2007年に登場した三菱デリカD:5が、発売19年目にして絶好調だ。2025年度の国内販売台数は2万6379台に達し、デビューした2007年度を上回る過去最高を記録。普通なら次期型の足音が聞こえてきそうな年齢なのに、なぜいま売れているのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】変わってないようで激変していた!! メーターだけじゃない内装の変わりっぷりを写真で(6枚)画像ギャラリー発売19年目で販売記録を塗り替えた!
現行デリカD:5が発売されたのは2007年1月。歴代デリカのなかでも突出した長寿モデルだが、2025年度には2万6379台を販売し、従来最多だった2007年度を上回った。
しかも一時的な“改良特需”だけではない。デリカD:5は2013年にクリーンディーゼルを採用し、2019年にはフロントマスクやパワートレインを大幅刷新。その後も着実に商品力を高め、2020年度以降は年度販売台数を更新し続けてきた。発売から19年間の累計販売台数は31万台超。もはや古いどころか、年を重ねるほど存在感を増している。
2026年1月9日に発売された大幅改良モデルも勢いを加速させた。予約開始から2026年1月8日までに、月販計画2000台の3.5カ月分に相当する約7000台を受注。もっとも、2025年度の大半を占めるのは改良前モデルだから、新型効果だけで過去最高になったわけではない。もともとの人気が強く、そこへ大幅改良が最後のひと押しを加えた格好だ。
ミニバンとSUVの二刀流は代わりがない!
最大の理由は、デリカD:5に真正面からぶつかるライバルが見当たらないことだ。3列シートと両側スライドドアを備える7/8人乗りミニバンでありながら、全車が2.2Lクリーンディーゼル+8速AT+4WD。家族を乗せる日常性と、雪道や未舗装路へ踏み込めるタフさを1台で両立する。
新型では四輪の駆動力と制動力を統合制御するS-AWCを採用。ECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4モードやヒルディセントコントロールも加わり、「悪路に強いミニバン」という個性をさらに磨いた。8インチ液晶メーターや強化された安全装備、画質を従来比約3倍に高めたマルチアラウンドモニターなど、古さが目立っていた部分にもきっちり手が入っている。
価格は451万~494万4500円と安くない。それでも予約の83%が最上級のPを選んだというから、購入者は安さより“デリカでしか得られない価値”を求めているのだ。SUV人気とアウトドア志向を追い風に、唯一無二の立ち位置を守り続けたデリカD:5。19年目の過去最高は偶然ではなく、代わりのないクルマを磨き続けた結果なのだ。
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