発売から半年経過!! トヨタで売ってるコペン 「GRスポーツ」 売れ行きの実情は?

発売から半年経過!! トヨタで売ってるコペン 「GRスポーツ」 売れ行きの実情は?

 トヨタでも売っている異色のコペンが発売から半年経過! 売れ行きの実態&気になる評価は?

 ダイハツの軽オープンカー、コペンに設定された「GRスポーツ」が発売されてから半年が経過。

 同車は、トヨタのスポーツブランド「GR」のグレード名を持つだけあって、“トヨタでも買える唯一のコペン”となっていたが、発売以後なかなか話題が聞こえてこない。

 実際の売れ行きや現場での反響はどうなっているのか? 以下、遠藤徹氏が解説する。

文:遠藤徹、写真:トヨタ、ダイハツ

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コペンGRスポーツ 販売の実情は?

コペンGRスポーツ
コペンGRスポーツ

 トヨタがダイハツからのOEM供給車「GRスポーツ」を発売したのは2019年10月15日だった。ダイハツも同じ日に同一名称、同一価格で発売開始した。

 トヨタはGRスポーツのみで5MT、CVTを発売。対するダイハツはこの他、従来の標準タイプも継続販売しているので、トータルだと14グレードの豊富なラインアップとなっている。

 GRスポーツの車両本体価格は5MTが243万5000円、CVTは5万5000円安い238万円。標準車は190万8500~214万5000円であるから、こちらの方が23万5000円以上も安い設定となっている。

 今年1~5月の届出台数を見るとトヨタのコペンGRスポーツが853台、月平均170台なのに対してダイハツは1166台、233台となっており、本家のダイハツの方が多いものの、あまり大きな差になっていない。

 GRスポーツだけに限定すれば、トヨタの方がずっと大いに違いない。トヨタが4500店舗で35000人もの営業マンが存在するのに対してダイハツは1000店舗、1万人程度の営業マン陣容であるから、この差は当然ともいえる。

コペンGRスポーツの内装。標準装備となるMOMO製ステアリングには「GR」ロゴも入る
コペンGRスポーツの内装。標準装備となるMOMO製ステアリングには「GR」ロゴも入る

 どちらも絶対的な販売台数が少ないのは、2シーターオープンスポーツ、2人乗りのカスタマイズモデルという特殊なモデルであるから、絶対的なユーザー層が少ないためといえる。

 販売の実情はどうか。トヨタ系列店各社のスタンスは多くが「絶対的にお客さんが少ないので、積極的に売り込むことはせず、希望するユーザーにだけ紹介するような考え方で販売に取り組んでいるのが実情だ」とコメントする扱い店が多い。

 どこの店頭にもカタログや価格表は置いてあるが、展示車、試乗車などのデモカーは殆どない。試乗希望者はどうするか。

 GRスポーツはないので、最寄りのダイハツ店を紹介し、あれば標準車に乗ってもらうといった方法で対応している。カスタマイズしているだけでメカ部分に変わりはないので、乗り心地は同じだからである。

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