2026年7月、トヨタ アクアにGR SPORTが復活した。価格は323万8400円とコンパクトカーとしてはなかなか強気。しかし、専用バンパーや17インチホイールで飾っただけの“見た目仕様”ではない。ボディ補強から足まわり、ステアリング制御まで手を入れた、本気で曲がるアクアなのだ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】専用シートもいいぞ!! アクアGRスポーツでカッコよすぎる(5枚)画像ギャラリーパワーは同じでも曲がり方が違う!
GR SPORTが搭載するのは、標準アクアと共通の1.5Lハイブリッド。エンジンは91ps、フロントモーターは80psで、最高出力を引き上げたモデルではない。
では、何がスポーツなのか。まず床下へ専用ブレースを追加し、リアにはバンパーリインフォースを装着。ボディの余分な動きを抑え、ステアリング操作に対する反応を高めている。
足まわりも本格的だ。コイルスプリングやショックアブソーバーだけでなく、バウンドストッパー、ロアアームブッシュ、各部の締結ボルトまで専用チューニング。単純に硬くするのではなく、ハンドルを切ったときの応答性と、コーナーでの安定感を磨いている。
さらにPOWER+モードを選ぶと、アクセルレスポンスに加えて電動パワーステアリングの制御まで変化。ハンドル操作への反応が鋭くなり、いつものアクアとは違う一体感を楽しめる。
Zより38万0600円高い価値はあるか
外観では、空気抵抗低減まで考えた専用フロントバンパーとロアグリル、205/45R17タイヤ、専用17インチアルミホイールを採用。赤く塗られたフロントブレーキキャリパーやブラックのトヨタエンブレムも、GR SPORTらしい迫力を演出する。
室内にも専用スポーティシート、本革巻きステアリング、アルミペダルを装備。見た目、座った感触、走らせたときの反応まで、クルマ全体でスポーティさを作り込んだ。
WLTCモード燃費は30.7km/L。標準車より低下するものの、17インチタイヤを履くスポーティモデルとしては十分に優秀だ。低燃費というアクア本来の魅力を大きく手放していない点もいい。
価格はZの285万7800円より38万0600円高い。速さだけを求めるなら割高だが、専用ボディ補強や足まわりは購入後に同じ状態へ仕立てにくい部分。通勤では燃費のいいアクア、休日のワインディングでは操る楽しさを味わえるGR SPORT。323万8400円は安くないが、毎日乗れる小さなスポーツとして見れば、かなり濃い1台だ。
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