新型エクストレイルは2028年登場か!? 米国新型ローグが第3世代e-POWERを引っ提げ今秋発売!!

新型エクストレイルは2028年登場か!? 米国新型ローグが第3世代e-POWERを引っ提げ今秋発売!!

 日本の「エクストレイル」に相当する日産の北米向けミドルサイズSUV「ローグ」が、米国でフルモデルチェンジを受け、2027年型として登場します。外観を刷新するとともに、米国で初めて第3世代e-POWERを採用し、2026年秋に発売される予定です。

 第3世代e-POWERといえば、日本では新型キックスや新型エルグランドへ搭載されていますが、新型ローグには、新型エルグランドと同系統の1.5リッター直列3気筒の発電専用エンジンと、同系統の5-in-1 e-POWER電動ユニットが採用されると思われます。

 はたして新型ローグは、どのような性能を発揮するのか。そして、日本の次期エクストレイルはいつ登場するのか。現時点で公表されている情報に加え、新型エルグランドを所有する筆者の実感も交えて考えます。

文:吉川賢一/写真:NISSAN

【画像ギャラリー】次期型は第3世代e-POWERでさらに進化!! 日産「エクストレイル」(32枚)画像ギャラリー

米ローグにe-POWER搭載へ!! 日米で異なっていた中身が共通化

 米国で販売されている「ローグ」は、日本の「エクストレイル」に相当するモデルです。現行型は、米国では2020年、日本では2022年に発売されたT33型。プラットフォームやボディの基本設計を共有しながらも、ローグは1.5リッター直列3気筒VCターボエンジンとCVTの組み合わせ、エクストレイルはローグと同じ1.5リッターVCターボを発電用に搭載する第2世代e-POWERと、パワートレインは異なっていました。

 ただ2027年型では、ローグにもe-POWERが搭載されます。米国日産が2026年4月14日に発表したプレスリリースによると、新型には第3世代e-POWERを搭載。前後にモーターを備えるデュアルモーター仕様となり、「インテリジェントAWD」を標準装備するとされています。

 エクステリアも全面的に刷新されます。薄型のヘッドライトと横方向の広がりを強調したフロントマスクを組み合わせ、従来型よりもシャープな表情へ変更。ボディ側面は大きな凹凸を抑えながら、張り出したフェンダーによってSUVらしい力強さを表現しています。

ハニカム模様のフロントグリルやLEDシグネチャーライトなど、現行モデルからデザインを一新した新型ローグ
ハニカム模様のフロントグリルやLEDシグネチャーライトなど、現行モデルからデザインを一新した新型ローグ
サイドビューは現行型を思わせる一方、キャラクターラインやホイールアーチのデザインは大きく変更されている
サイドビューは現行型を思わせる一方、キャラクターラインやホイールアーチのデザインは大きく変更されている
2026年4月に公開された新型ローグ。現行型からより先進的なデザインへと進化している
2026年4月に公開された新型ローグ。現行型からより先進的なデザインへと進化している

新型ローグはエルグランドと基本ユニットを共有か!? 第3世代e-POWERの実力

 新型ローグのボディサイズや車両重量、グレード構成、価格はまだ発表されておらず、発電用エンジンやモーターの型式、最高出力も不明です。

 ただ、第3世代e-POWERを搭載する欧州の「キャシュカイ」と日本の新型「エルグランド」は、いずれも1.5リッター直列3気筒ターボの発電専用エンジンと、5-in-1 e-POWER電動ユニットを組み合わせています。駆動用モーターも、カタログスペック(フロントモーターの最高出力205PS、最大トルク330Nm)をみる限り、同じか同系統のモーターが使われていると考えられます。

 全長4425mm、車両重量1624~1727kgのキャシュカイから、全長4995mm、車両重量2430~2440kgの新型エルグランドまで、車格も重量も大きく異なるモデルに同じ基本構成が用いられていることを考えると、その中間に位置する新型ローグもこれらのユニットを共有し、車重や用途に合わせて発電制御や出力特性を変更するという手法を採る可能性が高いと思われます。

 このZR15DDTeは、大型ターボを備えるとともに、日産独自の「STARC燃焼コンセプト」を採用した発電専用エンジンです。長年の燃焼研究で培った技術をもとに、高度な燃焼設計を量産化し、42%という高い熱効率を達成。その革新性と実用性に加え、カーボンニュートラル社会への貢献が評価され、2025年度日本燃焼学会における「技術賞」を受賞している、日産自慢の発電用エンジンです。 

 この高効率な発電特化型エンジンに組み合わされる5-in-1 e-POWER電動ユニットも、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機を一体化することで、ユニットの小型・軽量化とエネルギー損失の低減を図り、燃費性能と静粛性を向上させています。

 第3世代e-POWERを搭載するキャシュカイのWLTP複合燃費は4.3~4.5L/100km(約22.2~23.3km/L)です。英国では1347kmを無給油で走り、平均燃費3.76L/100km(約26.6km/L)を記録。豪州タスマニアでも、都市部や高速道路、山間部などを走行し、車載計で4.5L/100km(約22.2km/L)、給油まで1303kmを走破しました。道路環境の異なる地域でWLTP値に近い、またはそれを上回る燃費を記録しており、第3世代e-POWERが長距離走行で高い効率を発揮することがわかります。

 筆者も所有する新型エルグランドでその燃費性能を体感しており、WLTCモード燃費16.8km/Lと、大型ミニバンとして優秀な燃費性能ですが、実燃費もこのカタログ値から大きく落ち込むことはなく、これまで一般道を約3割、高速道路を約7割という条件で走り、給油量から計算した実燃費は15.2~15.3km/L程度を記録しています。

 ライバルとなるスバル「フォレスターS:HEV」のWLTCモード燃費は18.5~19.1km/L、ホンダ「CR-V e:HEV(4WD)」は18.0~18.2km/L、トヨタ「RAV4 HEV(E-Four)」は22.5~22.9km/Lです。現行エクストレイルのe-4ORCEはWLTCモード18.1~18.4km/Lですが、ボディサイズの近いキャシュカイの燃費性能を考えると、新型ローグでは20km/L超えがひとつの目安となりそうです。この水準を達成すれば、フォレスターS:HEVやCR-V e:HEVを上回り、RAV4 HEVにも迫ることができます。

英国で1347km、豪州タスマニアでは給油まで1303kmを走破し、長距離での燃費性能を示した第3世代e-POWER搭載の「キャシュカイ」
英国で1347km、豪州タスマニアでは給油まで1303kmを走破し、長距離での燃費性能を示した第3世代e-POWER搭載の「キャシュカイ」
2026年型の米国ローグ。新型ではインテリジェントAWDの搭載によって走りの進化も期待できる
2026年型の米国ローグ。新型ではインテリジェントAWDの搭載によって走りの進化も期待できる

次ページは : 次期エクストレイルは2028年後半に登場か!?

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