「残価設定ローン」など、クルマの新たな入手方法が登場し、クルマの楽しみ方はますます多様性を増している。また、売却先の選択肢も増えてきた。ここでは最近のクルマの売買にまつわる疑問を、お二人の専門家にぶつけてみた。
※本稿は2026年8月のものです
文:渡辺陽一郎、佐々木 亘/写真:ベストカー編集部、AdobeStock、写真AC ほか
初出:『ベストカー』2026年9月26日号
残クレで購入したクルマが自然災害で全損したら?
近年は自然災害が増えてるだけに気になるが……。
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事故でも自然災害でも、クルマが全損した時の補償が、残価設定ローン(残クレ)の契約にはない。愛車が全損しても、ローンの支払いは続くというのが基本路線。これは、払い切りのローンでも残クレでも同じだ。
しかも、場合によっては全損時にローンの一括返済を求められるケースもある。残クレを使う場合は、同時に「備える」ことが非常に重要なのだ。
そのため残クレ利用者は、任意保険の車両保険への加入が必須。残クレと必要十分な自動車保険はセットで考えたい。(佐々木 亘)
「モデルチェンジ直前の新車を買うのは損」というのは本当か?
新型のほうが満足感が高そうなだけに迷うが……。
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フルモデルチェンジで、安全装備や運転支援機能が大幅に進化したり、内外装の質が大きく高まる場合は新型を買う。
逆にあまり変化しないなら、改良を重ねて熟成された従来型を選びたい。フルモデルチェンジが近付いた車種を買う時は、新型の情報を早期に把握し、新旧のどちらを買うか判断するべきだ。
また、新型が大きく変わる場合でも、プラットフォームを刷新する時は注意が必要だ。車両の基本設計から変わってしまうため、新型は乗り心地などに煮詰めの甘さが残ることもある。そのほか値引き額も考慮して検討したい。(渡辺陽一郎)
電池の劣化が心配だがBEVの中古車は大丈夫?
お手頃な価格の中古車もあるが買うのはありか?
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2010年に世界初の量産BEVとして初代リーフが発売され、この中古車が2015年頃から流通すると「1回の充電で100kmしか走れない」などと指摘されるようになった。
開発者は「リーフの電池劣化は改善され、2代目の後期型以降は実用的に問題ない」と言う。つまり年式の差が大きく、BEVの中古車を買うなら、メーカー系中古車店で2020年式以降の認定中古車を選ぶ。バッテリー容量保証も不可欠だ。
それでも1回の充電で走れる距離が短くなる可能性が残るので、市街を移動するセカンドカーとして使う。(渡辺陽一郎)
残価設定ローンのクルマを途中で売っても大丈夫か?
契約期間前に買い替えたい場合もありそうだが。
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残価設定ローンの返済途中でも、車両の売却は可能だ。
残価(残存価値)と、返済額の残金を支払い、ユーザーが車両を買い取る。その後で車両を買い取り店などに売却するのが基本だ。
ただしこの方法では、ユーザーが残価と残りの返済額を支払うため、まとまったお金が必要になる。
そこで車両を購入した販売会社や買い取り店に売却する時は、販売会社などが一時的に立て替えを行い、車両の売却額を相殺する方法もある。
売却額の高い車種なら、この方法でもユーザーに差額が入り、少ない出費で新車に乗り換えられる。(渡辺陽一郎)


















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