超名門ブランド「タイプR」 新型に450万円出すならこれだベスト3

超名門ブランド「タイプR」 新型に450万円出すならこれだベスト3

 2017年7月27日に正式発表となった10代目シビック。

 同時に発表されたタイプRは(先代は限定販売だったが)カタログ仕様となって、車両本体価格は450万360円。これが高いか安いかは人によるだろうが、庶民にとっては「う〜ん……」と考える金額であることは間違いない。

 そこで当サイトでは、コストパフォーマンスも含めた歴代「タイプR」ベスト3を決定したいと思います。セレクトするのは「にっこり笑って厳しく斬る」でお馴染み片岡英明氏にお願いしました。

【コストパフォーマンスを含む、歴代タイプRベスト3】
1位 FD2型シビック タイプR 2007〜2010年
2位 FK8型シビック タイプR 2017年〜
3位 DC2型インテグラ タイプR 1995〜1998年

文:片岡英明 写真:池之平昌信、HONDA


■最新型のシビックタイプRはいい! しかしお値段450万円超

 間もなく正式発売されるFK8型シビックタイプRは、究極のFFスポーツとの呼び名が高い。その実力は、ニュルブルクリンク・サーキットで証明されている。

 ニュルの北コースを7分43秒80で駆け抜け、VWゴルフGTIクラブスポーツSに奪われたFF最速の称号を奪い返したのだ。走りのポテンシャルは歴代のタイプRのなかでもっとも高い。

シビックタイプR
シビックタイプR

 が、FK8型タイプRの魅力は、サーキットの速さだけではない。メカニズムも先代のFK2型タイプRより魅力的なのである。

 リアサスペンションはマルチリンクになり、接地フィールとコントロール性を高めた。タイヤも専用開発したコンチネンタル製のスポーツコンタクト6(245/30Z R20)を履く。

 スポーツモードと+Rモードに加え、同乗者にやさしい乗り心地のコンフォートモードを設定したことも今までにない魅力と言えるだろう。

 4ドアモデルだから快適だし、乗降性も優れている。ドライビングポジションも低くなったから、さらに操る楽しさが増した。

 パワーユニットは、先代と同じ2LのK20C型直列4気筒DOHC・VTECターボだ。が、10psのパワーアップに加え、応答レスポンスも大幅によくしている。6速MTにはシフトダウンのときに回転合わせを行ってくれるレブマッチシステムが付く。これも魅力だ。

 価格は先代よりちょっと高くなり、450万円を超えた。だが、魅力は先代を大きく超えているし、歴代のタイプRのなかでも魅力度ランキングは上位に位置する。

 買い得感も群を抜いて高い。先代と違って限定販売ではないが、トータルの販売台数は決まっているから早めにオーダーしたほうが後悔しないだろう。

次ページは : ■「走り」を極めたタイプRの中でもさらに尖ったこのモデル

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