色々と論議を呼んでいる「GOTOキャンペーン」や夏の帰省など電車や飛行機だけでなく、クルマでの移動も今後増え続けていくことは間違いない。
ここまで「一律10万円の給付金シリーズ」を3回にわたってお届けしてきたが、今回は「まだ取り付けていない」という人も多いドライブレコーダー(以下ドラレコと表記)のオススメモデルを紹介する。
文:高山正寛/写真:パイオニア、JVCケンウッド、コムテック、ユピテル、写真AC
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■売れ筋のカー用品に急成長
ここ2年ほど、さらに件の「あおり運転」問題がクローズアップされてからドラレコの売り上げは爆発的に伸びている。
筆者もヒマがあればカー用品店に足を運ぶが、休日となればドラレコの販売コーナーは盛況だ。売れる商品に力を入れるのは当たり前のことなのでショップ側としてもコーナーを拡大したり、連携するレーダー探知機と並べて展示し販促効果を向上させる工夫も見受けられる。
■もはやスペック的には熟成の域へ
さて、これまでも「ドラレコの選び方」といった記事を見かけることは多かった。実際筆者も過去、執筆したことがある。
特にここ1年の間にドラレコ本体の機能の進化はすさまじい、と言っても間違いないほど。極端な言い方をすれば以下の基本機能を抑えておけばそれほど間違った買い物にはならなくなってきた。
ゆえに各メーカーも差別化を行うために新機能、新機軸を取り入れて商品力をアップ。価格自体も1年前に比べればこなれてきており、消費者側にとってはお買い得な市場になってきている。
では実際、基本中の基本となる機能について説明しておこう。
■3つ+αのトレンドは抑えておきたい
ドラレコ選びにはそのクルマに合った商品はもちろんだが、これだけは抑えておきたい機能がある。
【1】画質はフルHD以上
現在ほとんどの商品がフルHD画質に対応している。それどころか、さらなる高画質を求めて「4K画質」で録画が可能な商品も出てきている。
それでは4Kが絶対良いのか、という問いに関しては「その人次第」である。
無責任に聞こえるかもしれないが、フルHD画質は抑えておきたいが、それ以上の画質を記録するためにはより容量が多い記録メディア(多くの場合は対応するSDHCやSDXCのメモリーカード)が必要になる。
商品を選ぶ時、付属でメモリーカードが同梱されているものもあるが、別売りも多い。つまりそこに新たな出費が重なることは覚えておきたい。
【2】GPSはやはり必要
これに関してはほとんどのモデルにGPSが内蔵されている。問題はeコマースなどで販売されている激安ドラレコである。
筆者も自爆覚悟で数台購入した経験があるが「安物買いの銭失い」になってしまった。事故は起きない方が良いに決まっているが、やはり記録された事故時の映像にプラスしてGPSによる位置記録は絶対ではないが、自分の経験上、裁判等でプラスに働くケースもある。
【3】画角は水平で110度位は欲しい
これに関してはメーカーの考え方の違いで、単純に水平だけでなく、垂直方向も含めたスペックで表示し優位性をアピールしているが、要は録画した映像の四隅の歪みが少ない方がベターということだ。
これを比較するにはカー用品店で実機を使ったムービーが流れているのでそれで確認するといいだろう。もちろん知り合いがいればその人に見せて貰うというのもありだ。
またこれまでもトンネルなどの明暗差が発生する場所での画質の白&黒飛びを抑えるWDRやHDRといった補正機能ももはや常識、多くの機種に標準装備されているので一応確認はしておくと良いだろう。
【4】リアカメラは間違いなくトレンドだが……
冒頭に述べた「あおり運転問題」以降、リアカメラを装着した前後2カメラがトレンドになっていることは間違いない。2カメラが登場した頃に比べると現在は前後とも同じ解像度で録画できるモデルも増えてきた。
基本2カメラをオススメするが、要は予算や取り付け位置の問題である。当然カメラが1個増えれば本体価格だけでなく、取り付け工賃も上がる。
また理想としては360°全方位で録画できるのが望ましいが、それらの商品はまだ種類も少なく、画質も標準のドラレコよりやや劣る。また録画した映像を確認するためには専用のソフト(最近はスマホアプリもある)が必要になるケースも多い。
一方、最近ではリアカメラを使ってわざと「あおり」を挑発するような輩(やから)も増えているという。これはわざと速度を落として後ろからあおりを誘発、その録画した映像を動画サイトに挙げるというから始末が悪い。
これはれっきとした道交法違犯である。賢明な読者はそのようなことはしないとは思うが、本末転倒な使い方をされているという現実も覚えておいて損はない。
【5】コストは上がるが有効な「駐車監視機能」
最近増えてきているのがこの機能。自宅の駐車場での盗難やいたずらだけでなく、スーパーなどの駐車場での当て逃げなども記録するなど有効性が評価されてきている。
ただ、これも衝撃を感知して録画するものや動体を検知して録画を行うなど様々だ。また録画には当然電源が必要だが本体内蔵式であればそれほど長くは録画できないし、クルマ側から供給する場合はバッテリー上がりに対応した商品を選ぶなど知識が必要だ。
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