■これも覚えておいて損はない小ネタ
ここでは詳細は省くが、メモリーカードには本来記録方式というものがあり、データの転送速度などは表示されているが、記録方式は業務用や実験用でないと記載されていないケースがある。
それでも最近は「PRO仕様」や「ドラレコ&アクションカメラ対応」をうたった商品がある。筆者の経験としては上書きが増えれば当然記録メディアは劣化するので16GBよりは対応する32GB以上を選ぶことをおすすめする。
そして最後に「取り付けはプロの手に任せる」ということだ。
「俺は腕に覚えがあるから」という気持ちもわかるが、ドラレコの場合は道路運送車両法に定められていることや昨今のADASのカメラとの干渉を防ぐことなども考えると細かなキャリブレーションのノウハウを持つカーショップに任せるべきだ。
ゆえにドラレコを購入する際はカーナビなどと同様に工賃を含めた価格(2カメラであれば約2倍、輸入車はさらに高くなるケースが多い)を含めて予算を組むことをおすすめする。
※実勢価格はベストカーWeb編集部調べ。取り付け工賃等は別となるので事前に確認が必要
■充実スペック! 買って満足の最新ドラレコ5選
◆AI技術であおり運転撲滅!
JVCケンウッド DRV-MR8500
オープン価格(9月中旬発売予定)(リンク先)
JVCケンウッドは同社の「彩速ナビ」と連携するドラレコが人気だが、これは独立(スタンドアロン)型の前後2カメラモデル、7月22日に発表されたばかりの最新モデルだ。
これまで同社の2カメラモデルは暗所に強いF値1.8のレンズを搭載するモデルが人気だったが、新モデルとなるDRV-MR8500はさらに明るいF値1.6のレンズを搭載している。
そしてこのモデル最大の特徴がドラレコにAI(人工知能)技術を組み込んだ点だ。今回搭載された「AIセンシング」と呼ばれる新機能は後方から接近する車両を検知し追尾を開始。
そしてそのエリア内で蛇行や急接近などをくり返した場合、ドライバーに警告音と画面表示で知らせてくれる。この場合、映像は専用フォルダに記録されるので上書きされる心配もない。
ドラレコ自体の基本機能も前後とも最大368万画素(WQHD)の高画質。さらに高感度C-MOSイメージセンサーである「STARVIS」も搭載する。
またリアカメラには「スモークシースルー機能」を搭載。簡単に言えばリアガラスがスモークタイプでも後方の画像を任意に3段階で切り替えて明るく記録できる機能だ。
駐車監視機能に関してはオプションの専用ケーブルを接続することで24時間365日の監視録画に対応する。
本体には32GBのマイクロSDHCカードを同梱。また本文でも述べたがこの商品にもSDメモリーカードの寿命告知機能が搭載されている。
このほかにもあくまでも簡易型だが、前方衝突警報や前車発信遅れ警告を始めとした運転支援機能を搭載している。
昨今の「あおり運転」などは罰則強化がされたものの、最終的には事故防衛する手段として有効だ。そのためにもドラレコの機能強化も求められるが、このDRV-MR8500は現在ドラレコに求められる機能をハイレベルで網羅しつつ、新提案でドライブの安心と安全に寄与するモデルと言える。
◆ワンランク上の高画質を狙うならコレ
コムテック ZDR026
オープン価格(市場実勢価格:2万8000円前後)(リンク先)
手堅い実力と人気を誇るコムテックには「ZDR0285」という前後2カメラのモデルが販売されている。このモデルも現在求められる機能を網羅して実勢価格も2万4000円前後と非常に人気が高くオススメなのだが、その上のZDR026はさらに高画質化したハイグレード仕様だ。
ZDR025が前後とも200万画素の搭載するのに対し、ZDR026は前後とも370万画素のWQHD画質まで録画が可能。また意外と見落としがちなのが暗所に強く、昨今人気のソニー製のCMOSセンサーである「STARVIS(スタービス)」がZDR025はリアカメラのみなのに対し、ZDR026は前後とも搭載している点だ。
一方でカメラの画角だけ見るとZDR025の方が超広角レンズを採用しているが、ZDR026も十分以上のスペックを有している。
また後続車が接近してきた際、それを検知して音声やアラームで警告。設定を切り替えればそれをデータとして記録することもできる。
駐車監視機能などに関してもオプションの「HDROP-14」を使うことで最大12時間の録画が可能。また衝撃を受けた際に瞬時に記録するモードを使えば消費電力を抑えつつ、24時間365日の監視にも対応する。
基本性能の高さはさすがコムテックと呼べるものなので、カメラの画質にこだわるのであればこのZDR026をオススメする。
◆待望の360°録画モデルが新登場
JVCケンウッド DRV-C750
オープン価格(8月下旬発売予定)(リンク先)
これまでも数多くのドライブレコーダーを世に送り出してきたJVCケンウッドだが、ユーザーから「360°タイプは出ないのか」という声も聞こえていた。
それに応える形で満を持して市場に投入するのが7月22日に発表されたばかりの「DRV-C750」だ。
水平方向360°の全方位を録画できるカメラのメリットは前後だけでなく、車両の横方向からの幅寄せやあおり運転、また車両から降りてきた相手の動き(トラブル)なども録画できるメリットがある。
録画に関してはベースとなる360°録画が可能な「パノラマモード」や中央の円の中にすべての映像が映る「ラウンドモード」の他、「前後2分割」「前後左右4分割」の録画モードが選べる。
一方で360°カメラはカメラの特性上、後方の画像がわかりにくいなどの問題が発生しがちだが、これを解消するために別売りの車外後方用2nd(リア)カメラ「CMOS-DR750」を同時発売する。
これを装着すれば後続車の動きなどをより鮮明に録画できると共に「リアカメラのみ」や「360°カメラの各モード&リアカメラ」といった録画モードが2つ増える。
これまで360°カメラはメリットが大きいがその分、画質面でやや劣る部分もあったが、DRV-MR8500の場合、F値1.8のレンズの採用やHDR機能などにより画質を向上。
駐車監視機能に関してもオプションの電源ケーブルを追加することで最長24時間の駐車監視タイマー録画にも対応している。
◆低価格で2カメラ、Web限定販売モデル
ユピテル WDT500
オープン価格(市場実勢価格:1万5000円前後)(リンク先)
2カメラドラレコは欲しいけど、予算的に厳しい……。という人向けにオススメなのがレーダー探知機やドラレコでおなじみのユピテルのWDT500。
このモデルはWeb限定商品で、取扱説明書もネットからPDF形式でダウンロード。配送も簡易パッケージすることで徹底的にコストダウンを図っている。結果、2カメラドラレコでありながら実勢価格1万5000円前後で入手できる。
フロントカメラもコンパクトな設計でフルHD録画に対応。リアカメラは100万画素だが、同じくコンパクトでさらにレンズ部が稼働することで視界の妨げにならない場所に装着したあと、好みで録画範囲の調整が行える。
駐車監視機能(オプション)、GPSやHDRなど基本機能は網羅しておりコスパが非常に高いのが特徴だ。
◆小型2カメラを持つセパレート式
カロッツェリア VREC-DS500DC
オープン価格(市場実勢価格:2万5000円前後)(リンク先)
昨今ドラレコに力を入れているカロッツェリアからは2カメラ式のユニークな機能を持つドラレコをオススメする。
このVREC-DS500DCの特徴は前後カメラとも非常にコンパクトである点。そして本体はダッシュボード上など見やすい位置に設置できるセパレート式を採用していることだ。
本体は3.0インチと他のドラレコより大きく、バックカメラとしても使える汎用性も魅力。リアカメラは防水、防塵に対応しているのでリアガラスを持たない車両(オープンカーなど)など車外取り付けも可能だ。
またソニー製のCMOSセンサーである「STARVIS」の採用により暗部での録画に強いのも特徴。さらに従来のドライブレコーダーの100分の1以下の光量でも録画できる「ナイトサイト」を搭載することで夜間の駐車時などのいたずら等もはっきり映し出し録画できる。
駐車監視機能も本体にもバッテリーを搭載しているので最大30分の録画が可能。リアカメラへの接続も9mのケーブルが標準装備されているので、ミニバンなどへの取り付けも容易。ワンパッケージでほとんどの要求を満たすモデルである。
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