日本が誇る最高峰SUVといえば、何といっても「レクサスLX」であろう。
レクサスLXは、日本はおろか、いまや世界中から圧倒的な支持を得ている、トヨタのランドクルーザー(以下ランクル)と姉妹車であり、ランクルが2021年8月にモデルチェンジ、という情報があることから、LXについても、近く次期型が登場するのでは、と期待されている。
LXは、悪路走破性など、クルマとしてのポテンシャルの高さはランクル同様であるが、滲み出るオーラは、ランクルとはひと味ちがう、高級感があふれるクルマだ。
本記事では、次期型の登場をまえに、現行レクサスLXの実力についてご紹介するとともに、LXのライバルである、超高級SUVたちをピックアップ。SUVファン憧れの大型SUVたちをご紹介していく。
文:吉川賢一/写真:LEXUS、Mercedes-Benz、ゼネラルモーターズ、JAGUAR LAND ROVER、BMW
【画像ギャラリー】国産最高峰SUV!! レクサスLX570の全貌を写真でチェック!!
レクサス LX570
■ボディサイズ:5080×1980×1910(全長×全幅×全高mm)
■ホイールベース:2850mm
■エンジン:5.7リッターV型8気筒エンジン(377ps/54.5kgm)
■トランスミッション:8速AT
■WLTCモード燃費:6.6km/L
■駆動方式:AWD
■2列シート:5人乗り/3列シート:8人乗り
■価格 1135万6481円~
LXは、レクサスのフラッグシップSUVとして開発されたクルマで、現行型である3代目LXは2007年にデビュー。2012年に大幅改良が行われ、スピンドルグリルへと進化している。日本市場導入は2015年のことだ。
基本的なボディのスタイリングは200系ランクルに似てはいるが、細部にわたって加飾が施されており、力強さとラグジュアリーなオーラがある。インテリアも、レクサスの豪華絢爛な雰囲気があふれており、ひとたびシートに身を任せれば、まるで頑丈な金庫の中で守られているような安心感と、優雅な気持ちに包まれる。
ギヤ比可変ステアリング(VGRS)のほか、油圧式のサスペンション車高調整機能によって、車高をノーマルモード、ローモード、ハイモードの3種類から選べ、走行状態に応じて自動的に車高調整も可能な「4-Wheel AHC (4輪アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション) 」、そして、 走行状況に応じて減衰力調整が自動でなされる「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)」といった、ハイテク装備を備える。
ラダーフレームの強靭な車体と、ハイテクの足回りの効果もあり、オンオフ問わず、どこでも快適に走ることができる。この手のラグジュアリーSUVは、中東地域でよく売れており、砂漠が似合う一台である。
メルセデス-AMG GLS400d 4MATIC
■ボディサイズ:5210×1955×1825(全長×全幅×全高mm)
■ホイールベース:3135mm
■エンジン:3.0リットル直列6気筒ディーゼルターボ(330ps/86.7kgm)
■トランスミッション:9速AT
■WLTCモード燃費:10.9km/L
■駆動方式:フルタイム4WD
■3列シート7人乗り
■価格:1263万円~
メルセデスのフラグシップSUVが「GLS」だ。昨年のニューヨークモーターショー2019にて新型が発表されている。
全長5.2メートルを超えるフルサイズSUVで、LXよりも全長は長い。日本でのラインアップはGLS400d、GLS580の2グレードだが、欧州地域では4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ(612ps/86.7kgm)を搭載する「AMG GLS63 4MATIC+」という、GLSの頂点に立つ高性能版グレードも存在する。
日本初導入となるアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を搭載し、4輪のエアサスと電制ダンパーをコントロールし、オンロードの快適な乗り心地から、オフロードでのハードなボディモーションまで、高い安心感を実現する。
ドライブモードは、車高が55mm上昇するオフロード向けのトレイルモードや、砂地向けのサンドモードも備えている。
LXほどの派手さはないが、質実剛健とした、いかにも「メルセデスなオーラ」に溢れるラグジュアリーSUVだ。
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