「値引きの大きさで、どんな車を買うかなんて決めない」という話をよく聞きます。たしかにおっしゃるとおり。
人生に何度あるかわからない「車を買う」という大きなイベントで、「値引きが大きかったから決めた」というのはなんだか切ない話です。その気持ち、よくわかります。
しかしその上で、「交渉するのとしないのとで、30万円以上の差額が発生する買い物」もまた、車以外には(家とか船とかビルとかを別にして)滅多にあるものではありません。
「値引きのプロ」である遠藤徹氏によれば、この秋は数年に一度レベルの大幅値引き発生タイミングとのこと。
「この秋に狙い目の大幅値引き発生車5台」を選んでいただいたので、もし下記5台を狙っている皆さん! この秋に大チャンス到来です!!
※本企画に登場する値引き額は、遠藤徹氏が首都圏を中心とした販売店を周り、独自に取材した「最高額」です。値引き額は店舗や時期、条件によって大きく上下します
文:遠藤徹 写真;TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUBARU
■「お買い得車」を狙うならこの秋が大チャンス
*トヨタアルファード/ヴェルファイア=可能最高値引き額(ナビ&ETC付)35万円
*日産セレナ=同31万円
*ホンダオデッセイ=同36万円
*マツダアテンザ=同33万円
*スバルフォレスター=同34万円
この5車種は今後半年以内にフルモデルチェンジ、マイナーチェンジ、一部改良などのモデル変更が予想され、かつ安定した人気をキープしており、大幅値引きをゲットできる車種となっている。
こうした好条件が揃う機会は滅多になく、この秋は、「買い得」を中心に車選びを進める方には絶好のチャンスといえる。
変更実施スケジュール順に列記すると、まず今年11月中旬にマイナーチェンジするのはオデッセイ、2018年早々にマイナーチェンジするのはアルファード/ヴェルファイア、同じ頃一部改良するのはセレナ、同年6月頃までにフルモデルチェンジするのがアテンザ&フォレスターとなっている。
攻め方(値引き交渉)の基本は、これらのモデル変更を指摘しながら値引き拡大を要求することだ。次期型&改良モデルの購入検討も匂わしながら交渉するのもベスト作戦といえる。
■それぞれのライバル車を知っておこう
また、そこからさらに大幅値引きを引き出すには有力ライバル車、同一車種または姉妹車との競合を組み合わせて粘るのが最強のポイントとなる。
たとえばオデッセイは10月中旬、アルファード/ヴェルファイア&セレナは11~12月頃に現行型のオーダーストップになり在庫一掃セールがスタートするはずだから、このタイミングを活用する。
それぞれの「最強のライバル車」はアルファード/ヴェルファイアなら姉妹車同士、セレナはヴォクシー、オデッセイはエスティマ、アテンザはカムリ&レヴォーグ、フォレスターはエクストレイルだから、交渉の最終段階ではこれらモデルとの一騎打ちに持ち込んで決着をつけるようにする。
■どの車がどこで買えるかを知ることも大事
具体的な交渉の進め方はライバル車複数ないしは姉妹車との競合をまず先行させる。
ヴェルファイアであれば姉妹車のアルファードを筆頭にエスティマ、エルグランド、オデッセイなど。ヴェルファイアを扱うトヨタネッツ店は同じ地区に別法人が複数あり、どこでも購入できるので、同じ車種同士も競合させる。
こうした同一モデル競合のさせ方はセレナを扱う日産店、オデッセイのホンダ店も可能。アテンザを扱うマツダ店は都市部だと複数の法人がある。スバル店は1地域に1法人だから勤務先、居住地店での同一車競合をさせる。
ライバル車競合は値引き交渉の進展にともなって徐々に車種を絞り、最終の一騎打ちに持っていき決着をつけるようにする。
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