新しく生まれるクルマがあれば、新車市場から立ち去るクルマもある。一部の方はご承知のことだと思うが、実は2016〜2017年は多くのモデルが生産を終了し、次の世代へとバトンを渡した時期でもありました。
本企画では華々しく登場した新車紹介……ではなく、2016〜2017年に粛々と去っていった生産終了車たちを駆け足で紹介いたします。
※なお本文中で「終了」とある日時は、特に断りがない場合は「販売終了時」を指しています(多くはメーカー公式サイトから削除されたタイミングです)
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年2月10日号「物故車たち」より
■トヨタラッシュ/ダイハツビーゴ(2016年3月終了)
キャミ/テリオス後継として2006年に登場。4WD車はセンターデフロック可能なフルタイム式4WDを採用し、ダウンヒルアシストコントロールなど、悪路走行を考慮した装備が奢られていた。
実はFRベース。一時は「このクルマのプラットフォームを使ってコンパクトFRスポーツを」なんて開発計画もありました。後継車はC-HRとのこと。合掌。
■ホンダCR-V(2016年3月終了)
初代はこれまでない、都会派の乗用車ライクな乗り味で「アーバン・カウボーイ」を名乗ってヒットしたが、2代目以降は苦戦。日本での販売はこの4代目で終了したが、人気の高い北米では2016年10月に5代目が発表。
今回の東京モーターショーにもその新型CR-Vが出品され、「2018年中に日本仕様発売(復活)」とアナウンスされた。ハイブリッド仕様と1.5Lターボの2本立てとのこと。当企画で珍しくいい話。
■マツダMPV(2016年3月終了)
初代はSUVテイストを持つモデルだったが、2代目からはミニバン的ルックスに。写真の3代目は2006年に登場し、2.3Lの直噴ターボモデルを用意するなど、今から考えると先進的なモデルだった。
カッコもよかったと思うけど……マツダが推す「魂動デザイン」には向かなかったもよう。初代から数えて26年目にして没。残念。
■トヨタイスト(2016年4月終了)
ヴィッツをベースにややSUV風のルックスが与えられたコンパクトカー。2007年登場の2代目はキング・クリムゾンの楽曲を使うなどCMはカッコよかったが、価格が上がったこともあってか、初代ほどの人気は得られなかった。3ナンバーにしたことが敗因だったかも。合掌。
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