日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021のイヤーカーに、2代目レヴォーグが輝き、好調なセールスを続けるスバル。水平対向エンジンや4WDシステムといった独創的なパワートレインに加えて、アイサイトを中心とした高い安全性などで高い支持を受けている。
また、米国の有力の自動車サイト「ケリー・ブルー・ブック」の2021年ベストリセールバリューアワードについて、インプレッサ、クロストレック、アウトバック、フォレスターの4車種が最も残存価値の高いモデルとして認定された。
そこで、ここでは北米と同様に、日本でもスバル車の買取価格は高いのか、ライバル車の買取価格を比較して検証してみることにした。
文/萩原文博
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部
【画像ギャラリー】スバルとライバル車 3年後と5年後の買取相場を徹底比較! 残価率が最も高かったのは?
インプレッサスポーツ3年後の残価率は48.1%と高い
■スバルインプレッサスポーツ2.0i-Lアイサイト 新車時価格224万4400円
3年落ち買取価格:108万円(残価率48.1%)
5年落ち買取価格:105万円(残価率46.7%)
まずは、2016年に現行モデルが登場したスバルインプレッサスポーツ。SGPと呼ばれる新世代プラットフォームを採用した最初のモデルだ。
デビュー当初は1.6Lと2Lの水平対向エンジンのみを搭載していたが、現在はe-BOXERと呼ばれるマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルやワークスブランドのSTIがチューンを施したSTIスポーツを設定するなどバリエーションが豊富となっている。
買取価格を調べたのは、2L水平対向エンジンを搭載した2.0i-LアイサイトのFF車。新車時価格は224万4400円で、3年落ちの2018年式の買取価格は108万円。そして5年落ちの買取価格は105万円となった。驚いたのは、3年落ちと5年落ちの買取価格の下落幅が小さいことだ。
これは運転支援システムであるアイサイトが高く評価されていることが大きな要因と考えられる。以前は安全装備といえば、買取査定にほとんど影響がなかったが、これだけ多くの車種に装着されると年式が進んだ中古車では使える運転支援システムの有無は買取価格に大きく影響するのだ。
■トヨタカローラスポーツ1.2 G 新車時価格238万5000円
3年落ち買取価格:130万円(残価率54.5%)
インプレッサスポーツのライバルとしてピックアップしたのが、トヨタカローラスポーツとマツダアクセラスポーツの2台。カローラスポーツは2018年にトヨタのクルマ構造改革である“TNGA”を搭載したモデルとして登場した。
まだ登場から日が浅いため、3年落ちの買取価格しかないが、ターボエンジンを搭載した1.2Gの買取価格は130万円で残価率は54.5%と上回った。しかし、5年落ちとなったときにインプレッサスポーツのような高い残価率を残せるかは疑問だ。
■マツダアクセラスポーツXD Lパッケージ(旧型) 新車時価格308万8800円
3年落ち買取価格:143万円(残価率46.2%)
5年落ち買取価格:113万円(残価率36.5%)
そして、もう1台のアクセラスポーツは2019年にフルモデルチェンジを行い、マツダ3ファストバックへと進化しているが、こちらはまだフレッシュなモデルで比較できないので、旧型のアクセラスポーツで算出した。
買取価格を調べたのは2.2Lディーゼルエンジンを搭載した最上級グレードのXD Lパッケージ2WD車。3年落ちの買取価格は143万円、残価率は46.2%と世代差はあるもののインプレッサスポーツとほぼ互角の残価率を示している。
しかし、5年落ちとなると買取価格が113万円、残価率36.5%と残価率は10%以上ダウンしている。もちろん現行型、旧型という違いはあるが、インプレッサスポーツは年式が進んでも高い残価率を残していることが証明されている。
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