スバル車は売る時お得? 買い取り額が高い理由とは

先代レヴォーグは旧型となっても高水準の買取額!

レガシィツーリングワゴンの後継車種として2014年に発売された初代レヴォーグ
レガシィツーリングワゴンの後継車種として2014年に発売された初代レヴォーグ


■スバルレヴォーグ1.6GT-Sアイサイト(旧型) 新車時価格313万5000円
2年落ち買取価格:200万円(残価率63.7%)
3年落ち買取価格:183万円(残価率58.7%)
5年落ち買取価格:133万円(残価率42.4%)

 続いては、2020-2021の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたステーションワゴンのレヴォーグ。現行型は登場したてなので、2014年~2020年まで販売された初代モデルで買取価格を算出した。

 ライバルとして、ピックアップしたのは2019年に登場したばかりのカローラツーリングだ。初代レヴォーグは日本のステーションワゴンブームを巻き起こしたレガシィツーリングワゴンの後継車として2014年に登場した。

 日本の道路事情に合わせたサイズのボディに1.6Lそして2L水平対向4気筒ターボそして最新鋭の運転支援システム、アイサイトを搭載した快速ステーションワゴンとして人気を博した。

 買取価格を調べたのは、中古車でも流通台数の多い1.6Lターボを搭載し、サスペンションにはビルシュタインサスを採用したGT-Sアイサイト。2年落ちの買取価格は200万円で残価率63.7%。

 そして3年落ちは183万円、残価率58.7%と高水準をキープしている。5年落ちでも買取価格は133万円、残価率42.4%と下がり幅が小さいのが特徴だ。世代交代して、旧型となってもレヴォーグは高い残価率を示している。

「フィールダー」の名称から改名されたカローラツーリング。新型レヴォーグの荷室容量がVDA方式で492L(カーゴフロアボード上部)に対し、カローラツーリングは392L
「フィールダー」の名称から改名されたカローラツーリング。新型レヴォーグの荷室容量がVDA方式で492L(カーゴフロアボード上部)に対し、カローラツーリングは392L


■トヨタカローラツーリングハイブリッドW×B 新車時価格299万7500円
2年落ち買取価格:185万円(残価率61.7%)

 一方のカローラツーリングはハイブリッド車の最上級グレード、W×B(ダブルバイビー)で算出した。まだ新しいモデルなので、2年落ちしか算出できなかったが、買取価格は185万円で残価率は61.7%となった。カローラツーリングはまだ登場したての現行モデルにもかかわらず、旧型レヴォーグに残価率でわずかながら差を付けられている。

 人気を考えるとこの差は年を追う事に開いていくと考えられる。現在は下火となっているステーションワゴンだが、このカテゴリーにおけるスバル車の人気は続いているのだ。

先代ハリアーよりも買取額が高い驚きの先代フォレスター

2012年発売の先代フォレスター。2LのNAエンジンに加え、現行型にはない最高出力280psの2Lターボエンジンを設定
2012年発売の先代フォレスター。2LのNAエンジンに加え、現行型にはない最高出力280psの2Lターボエンジンを設定


■スバルフォレスターXTアイサイト(旧型) 新車時価格312万8760円
3年落ち買取価格:197万円(残価率62.9%)
5年落ち買取価格:149万円(残価率47.6%)

 そして現在人気のSUVを見てみよう。国内で販売されているスバル車のなかで最も高い悪路走破性を実現したフォレスターだ。

 SGPを採用した現行モデルは2018年に登場しているが、年式の進んだモデルの買取価格を出せないので、2012年〜2018年まで販売されていた旧型モデルで買取価格を調べた。

 最高出力280psを発生する2Lターボエンジンや自然吸気車には6速MT車を設定するなど現行モデルにはない魅力をもつ。買取価格を調べたのは、パワフルなターボエンジンを搭載したXTアイサイト。3年落ちの買取価格は197万円、残価率62.9%。5年落ちでも買取価格149万円、残価率47.6%と世代交代した旧型モデルとは思えないほどの高い残価率となっている。

2017年2月にフルモデルチェンジしたCX-5。ディーゼル車の6MT追加やエンジン出力向上(190ps→200ps)など頻繁に改良が加えられ、商品性が高められている
2017年2月にフルモデルチェンジしたCX-5。ディーゼル車の6MT追加やエンジン出力向上(190ps→200ps)など頻繁に改良が加えられ、商品性が高められている


■マツダCX-5 XD プロアクティブ4WD 新車時価格345万9000円
3年落ち買取価格:205万円(残価率59.2%)
5年落ち買取価格:127万円(残価率39.3%)※旧型

2013年発売の先代ハリアー。2017年6月にマイナーチェンジを経た後期型は中古車市場で300万円近い高値をキープしている
2013年発売の先代ハリアー。2017年6月にマイナーチェンジを経た後期型は中古車市場で300万円近い高値をキープしている


■トヨタハリアープレミアム4WD(旧型) 新車時価格350万7900円
3年落ち買取価格:216万円(残価率61.5%)
5年落ち買取価格:179万円(残価率51%)

 このフォレスターのライバルとして、買取価格を調査したのは、マツダCX-5とトヨタハリアーの2台。CX-5は2017年2月にフルモデルチェンジを行っているので、3年落ちは現行型、5年落ちは旧型の買取価格をなっている。

 そしてハリアーは2020年にフルモデルチェンジを行っているので、フォレスター同様に旧型の買取価格となる。CX-5は2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載したXDプロアクティブ4WD。現行型で3年落ちの買取価格は205万円、残価率59.2%。

 旧型の5年落ちでは買取価格が127万円、残価率は39.3%となっている。また旧型ハリアーは2Lガソリンエンジンを搭載したプレミアム4WDで買取価格を算出。3年落ちの買取価格は216万円、残価率61.5%。5年落ちでは179万円、残価率51%となった。

 フォレスターは旧型とはいえ、3年落ちの残価率では同じ旧型のハリアーだけでなく、現行型であるCX-5を上回る高水準を示している。5年落ちでは、ハリアーには逆転されるものの、CX-5には8.3ポイント差を付ける高い残価率を示した。

 ハリアーといえばこのカテゴリーで圧倒的な人気を誇る車種。このハリアーとわずかな差しかない旧型フォレスターも隠れた人気車種と言える。

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