一台のクルマには、縁あってオーナーになった人との歴史や思い出があり、物語になるほどのエピソードが生まれることもある。
そんなクルマと人との関わりを、オーナーさんに直接取材して、リアルな生の声を紹介していきたいと思います。はたして、どんな生の声が聞けるのでしょうか?
購入した動機から、愛車に対するこだわりのポイント、年間の維持費、故障箇所、愛車の主治医まで、これからそのクルマを購入しようと思っている人にも役に立つ情報満載でお届けします。
文・写真/松村透
【画像ギャラリー】「自分の一部」とも言えるほどの愛情が注がれたS2000
■学生時代にホンダS2000の存在を知り、その後、一大決心をして極上の中古車を手に入れた野鶴さん
以来、15年間で25万㎞を走破! 愛車のオドメーターは30万㎞を超えたそうです。ご主人とのなれそめもS2000がきっかけだという野鶴さん。
これまで、嬉しいことも、辛いことも経験したそうですが、このクルマへの想いは冷めるどころかますます強く、深くなる一方のようです。
■プロフィール&愛車紹介
・お名前:野鶴 美和さん
・ご年齢:41歳
・ご職業:個人事業主
・所有しているクルマ(年式、グレード名):1999年式 ホンダ S2000(AP1型)
・購入時期:2006年1月
・所有年数:15年
・購入時の走行距離:4万5000km
・現在の走行距離:30万4000km
・購入時の金額:210万円(フルノーマル&フルオプションの極上車)
■S2000を手に入れようと思ったきっかけを教えてください
学生時代にS2000が発売され、周囲の影響でクルマに興味を持ちはじめた時期でした。その時、たまたまシビック クーペに乗っていたことから(ボディーカラーが好きで選んだ初の愛車)、同じホンダ車であるS2000の存在が気になりはじめたんです。
S2000の特徴や開発の背景を知るほど好きになっていきました。オーナーのカーライフを写真で掲載しているホンダ公式サイトの愛車紹介コーナーもよく閲覧しているうちに、自分のS2000ライフを妄想するようになっていったんです。
しかし、S2000を語る記事には「乗り手を選ぶ」というワードがいつも入っていて、ハードルの高さを感じていました。「自分にはふさわしくない」と諦めかけたこともありましたが、乗ってから後悔するのと乗らないまま後悔するのはどちらがいいか自分に問い、前者だと思い、購入に踏み切ったのでした。
この時、職場仲間がニュービートルを購入した際「すれちがった時、あのクルマに乗りたかったと思いたくない」という言葉が背中を押してくれました。通勤のときに見ていた個体が偶然売り物となっていて、私のところにやってきたことにも運命を感じました。
※新卒で入社した会社にレンタカー事業部があり、S2000があったこともモチベーションが上がる一因でした。「いつか乗る」とレンタカーを眺めながら仕事をしていました。
コメント
コメントの使い方