2021年から2022年にかけてスバルのスポーツモデルが立て続けにデビューする!
すでにEJエンジンを搭載するWRX STIは2019年末にファイナルエディション、カタログモデルともに受注が終了し、WRX S4も2021年1月24日をもって受注を終えている。
そうなると、俄然気になるのは、新型WRX S4およびSTIのデビュー時期とその中身だろう。
そのほか、2021年にスバルが投入する予定のモデルは、夏、7月末から8月にかけてBRZ、9月頃にアウトバック、10月頃にはいよいよ新型WRX S4が登場する。そして、S4のデビューとほぼ同時にレヴォーグの2.4Lターボモデルも追加される予定だ。
さて、スバルの新車攻勢はどうなっているのか? 現時点でわかっているスバルの新車情報すべてお届けしよう。
文/宇井弘明
写真/ベストカー スバル
CGイラスト/ベストカー
【画像ギャラリー】2021年10月頃発売予定! 新型WRXはスバル最後の純エンジン車となってしまうのか?
スバルの純エンジン車はどうなるのか?
最近よく使われるSDGs(Sustainable Development Goals)についてご存知の方も多いと思うが、2015年に国連サミットで採択された、「持続可能な開発目標」のことだ。
2030年までの15年間に193の加盟国が17の目標を実現させていくことを目指している。なかでも7、8、9番目の目標は先進国、特に日本では基幹産業である自動車産業をどう変革させていくか、という点で大いに関係している。
7番目はエネルギーをみんなに、そしてクリーンに。8番目が働きがいと経済成長。9番目は産業の技術革新の基盤を作る。それ以外にも関連する目標は当然ある。
もちろん日本以外の先進国も同じで、ここ数年、ヨーロッパでEV化の流れが加速し、「2030年までに」という表現がつかわれているのも、こうした大きなうねりがあるからだといっていい。
ただ、この動きはこれまでの内燃機関の自動車にとっては、大きな岐路に立つことになり、特に大パワーのスポーツモデルをどうしていくかというのは、メーカーにとって難しいかじ取りが強いられることになりそうだ。海外のスポーツカーメーカーはハイブリッドをはじめEVなど電動化に向けて手を打っているし、日本を代表するGT—Rなども次期モデルでは電動化が噂される。
そのなかで電動化の動きが聞こえてこない、スバルのスポーツモデルをどうしていくのかが注目されている。
すでにトヨタと共同開発のBRZについては公表済みで、これまでと同様「純」エンジン車としてリリースされるが、来年登場が予想される、走りの象徴でもあるWRX STIをどうするかだろう。
WRXシリーズは、2014年にインプレッサシリーズから独立し、単にWRXとしてスバルのスポーツセダンの頂点に立った。
ベースグレードともいえるS4と、ハイスペックなSTIの2タイプが用意され、大きな違いはパワートレーン系で、S4が新世代の水平対向エンジン、FA20、2L直噴ターボ(300ps/5600rpm、40.8kgm/2000~4800rpm)なのに対し、STIは長い間熟成を重ねてきたEJ20、2Lツインスクロールターボ(308ps/6400rpm、43.0kgm/5600rpm)を採用。トランスミッションはS4がリニアトロニックCVTで、STIが6速MTとなるのも異なる点だ。
すでにWRX STIがEJ20最後の搭載車として、EJ20ファイナルエディションとともにカタログモデルのWRX STIも生産が終了している。このEJ20に替わる次のパワーユニットがどうなるかもファンが注視している点だ。
ちなみに北米ではまだWRX、WRX STIともに継続販売されているがオーストラリアでは今年4月にEJ25ファイナルエディションが限定販売している。
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