新型WRX STI BRZ アウトバック 今年出るスバル注目の3台とは

次期WRX S4の登場は2021年10月

新型レヴォーグと同時並行的に開発が進められてきた新型WRXだが、よりワイドタイヤを収めるために拡幅された前後フェンダーや、よりスポーティなイメージのバンパー開口部などにより、アグレッシブな印象となる(CGイラストはベストカーが製作したもの
新型レヴォーグと同時並行的に開発が進められてきた新型WRXだが、よりワイドタイヤを収めるために拡幅された前後フェンダーや、よりスポーティなイメージのバンパー開口部などにより、アグレッシブな印象となる(CGイラストはベストカーが製作したもの
全長はこれまでのWRX S4より55mm長い4650mm、全幅は新型レヴォーグより10mmワイドな1805mm程度になると予想。全高は1450mm程度で、重心の低いフォルムが印象的
全長はこれまでのWRX S4より55mm長い4650mm、全幅は新型レヴォーグより10mmワイドな1805mm程度になると予想。全高は1450mm程度で、重心の低いフォルムが印象的

 新型WRXの登場が近づいている。これについては何度かレポートしているが、まずS4がこの秋、10月頃に登場することが確実になった。そして遅れてSTIが2022年秋にデビューすることになった。これもほぼ間違いない。

 デザインもS4、STIともにだいたいわかっている。というのも、2014年に石井守氏がデザイン部長に就任して以降、コンセプトカーを公開し、そのイメージで市販車が登場するようになったからだ。

 「ダイナミック×ソリッド」というデザイン哲学を策定し、それに合わせたコンセプト「VIZIV」シリーズをショーで公開。それを市販車のデザインに反映させてきている。

 2014年のVIZIV2コンセプトはレガシー/アウトバックに、2015年のVIZIVフューチャーコンセプトはフォレスターに、2018年のVIZIVツアラーコンセプトがレヴォーグに、そして2017年のVIZIVパファーマンスコンセプトがWRXになる。

2018年に発表されたVIZIVツアラーコンセプトはほぼこのままのイメージでレヴォーグとなった
2018年に発表されたVIZIVツアラーコンセプトはほぼこのままのイメージでレヴォーグとなった
東京モーターショー2018で世界初公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」
東京モーターショー2018で世界初公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」
東京オートサロン2018で公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」
東京オートサロン2018で公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」
リアフェンダーの張り出しや凝ったデザインの大型リアスポイラーが特徴
リアフェンダーの張り出しや凝ったデザインの大型リアスポイラーが特徴

 これがベースのS4で翌2018年のオートサロンで公開されたVIZIVパフォーマンスSTIコンセプトがWRX STIとなり、これまで予想CGで紹介してきたとおりだ。

 ちなみに2019年に公開されたVIZIVアドレナリンコンセプトは、トヨタとの協業で生まれる、4月の上海ショーで発表されたトヨタのEV、「bz4X」のベースと言われ、スバル版は「ソルテラ」として2022年年央までにグローバルで販売される。86/BRZに続く兄弟車の第2弾となる。

 このトヨタとの協業にも関連することだが、スバルのスポーツモデルは新型BRZ、そして次期WRXともに今のところ電動化は見送られているという。

S4に搭載されるエンジンは北米向けのアセントや2020年末に初公開された新型BRZなどに搭載される2.4L水平対向4気筒を直噴ターボ化した「FA24ターボ」が搭載される
S4に搭載されるエンジンは北米向けのアセントや2020年末に初公開された新型BRZなどに搭載される2.4L水平対向4気筒を直噴ターボ化した「FA24ターボ」が搭載される

 新しいWRXシリーズも「純」ガソリンエンジンとなる。S4は86/BRZに搭載されたFA24型2.4L水平対向NAをターボ化。最高出力は290psが予想されている。すでにメーカー関係者の試乗も行われているという情報もあり、この10月の発表に向け準備は整っていると言っていい。

次期WRX STIは400ps級で2022年秋発表

次期WRX STIはWRX S4のデザインを踏襲するが、大型リアウイングの装着で差別化を図る(予想CGはベストカーが製作したもの)
次期WRX STIはWRX S4のデザインを踏襲するが、大型リアウイングの装着で差別化を図る(予想CGはベストカーが製作したもの)
ヘッドライトと共通イメージとされたリアコンビランプが目立つ。リアはエッジが強調され、精悍な印象だ(予想CGはベストカーが製作したもの)
ヘッドライトと共通イメージとされたリアコンビランプが目立つ。リアはエッジが強調され、精悍な印象だ(予想CGはベストカーが製作したもの)

 約1年遅れで登場するSTIもいよいよ伝統のエンジン、EJに別れを告げ、S4同様このFA24ターボに切り替わる予定だが、トランスミッションは従来どおりMTを採用、サスペンションのチューニング、過激なエクステリアデザインなどでS4との差別化を図る。

  パワー的にもこれまで以上にハイパワー化が図られ、ベストカー本誌の予想では、STIは高度な専用チューニングにより400ps/50.0kgm級のパフォーマンスを目指して開発中だという。

 これからの時代、高性能車に最も求められるCO2の排出量をどう抑えるか(燃費の向上)だが、排気量の増大によるトルクアップによる、実質的燃費の向上などは当然あるだろう。

 ただ、冒頭で説明したように2030年までにはこのSDGsに沿った開発目標を進めなければならないことを考えると、今後の展開は2種類が考えられる。

 一つはこれが最後の「純」エンジン車となること。もう一つはモデル途中で電動化することだ。スバルは電動化に関してXV、フォレスターなど、一部車種にハイブリッドを用意しているが、現在のシステムでは今後の企業燃費の向上という点では全く足りない。

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