2022年冬の登場が目されているトヨタの新型プリウス。ベストカーではエクステリアデザインの最終確定情報を入手した。
さらに、長らく世界のハイブリッドカーのフラッグシップとしてその名を轟かせてきたプリウスが「水素化」するという情報も!!?
情報を元に作成した予想CGとともに、その驚きの内容を詳報!!!
※本稿は2021年5月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』 2021年6月10日号
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■来年登場! 次期型プリウスのデザイン判明 パワーユニットは⁉
来年にモデルチェンジが計画されている新型プリウス。ベストカーでは、すでにエクステリアデザインの最終確定情報を入手した。
そしてこれと同時に、「パワーユニットは基本的に現行型のキャリーオーバーになる」との情報も得た。
つまり、1.8Lガソリンエンジンに動力分割機構を組み合わせたハイブリッドシステムを引き続き搭載することになる。
THSはハイブリッドでは世界を圧倒的にリードしてきたし、今も世界のトップであることは間違いない。だがEV化が推進される現在の状況において、いささか「時代遅れ」ではないか!? との懸念があったのも事実だ。
ここで先日お伝えした新型セリカに関する記事のなかで触れた、トヨタの企画開発に近い関係者による「トヨタは必ずしもEVだけが将来のパワーユニットだとは考えていない。もっと幅広い視点で、カーボンニュートラルに対する対応を考えている」の言葉が思い出される。
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先のトヨタ関係者は、しきりに「EVだけではない」と言っていたのだが、4月22日の自工会記者会見での豊田章男自工会会長の発言によって話がつながった。
あくまでも自工会会長としての立場からの発言だったが、豊田章男氏は「カーボンニュートラルの実現に向けて、電動化だけが唯一の手段ではない」ことを、力を込めて口にした。
特に力がこもったのが、「最終目的はカーボンニュートラルの実現。そのためにはさまざまな方法があり、電動化ばかりが善で、内燃機関は悪であり、廃絶するべきであるかのような流れに進むのが目的ではない」ということ。
つまり、LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)でCO2排出量を検討すべきだということだ。
同日、トヨタ自動車は水素を燃料としたエンジンで富士24時間耐久レースに参戦することを発表した。
ヤリスGRに搭載する直3、1.6Lターボを水素燃料化したものだ。
水素をどのように大量供給するのかという問題はあるものの、燃焼→排出ガスという面で見れば水素はH2O(水)しか排出しないため、CO2をはじめとした有害ガスを排出しない内燃機関だ。
ガソリンの8倍燃焼速度の速い水素を上手く燃やしてパワーを引き出すための技術的障壁は大きいようだが、モータースポーツという過酷な環境で課題を洗い出し、解決に向けた知見を積み重ねていく狙いだという。
この水素燃焼エンジンこそが、次期型プリウス用エンジンの本命なのだというのが、先の関係者が示唆していたことだったのだ。
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