初代NSXが4000万円! ドバイ ブルネイからも 専門店に聞いた初代NSX人気の秘密

初代NSXが4000万円! ドバイ ブルネイからも 専門店に聞いた初代NSX人気の秘密

 26年ぶりにフルモデルチェンジされた現行型ホンダNSXのデビューから、4年以上が経過した。ホンダが「2代目のNSX」を作ってくれたこと自体には大いに感謝したいが、その人気はお世辞にも「盛り上がってる」とは言い難い状況だ。

 東京の街中でフェラーリやランボルギーニの姿を見ない日はないと言っても過言ではないが、2代目NSXを見るのはきわめて稀。

 そして中古車市場を見渡してみても2021年5月下旬現在、グーネットでもカーセンサーnetでもそれぞれ10台しか掲載されていないという、きわめて寂しい状況なのだ。

 その半面、初代ホンダ NSXのほうは相変わらず盛り上がっている。販売終了から16年がたった今なお、それらサイトには30台以上の中古車が常時掲載されており、中古車価格もかなりの高値が付いている模様なのだ。

 ……しかし今、「模様なのだ」と曖昧な言い方をしたのは、初代ホンダNSXの正確な中古車相場が今ひとつわからないからである。

 標準モデルとタイプSでも「価格応談」となっている場合が多く、希少なタイプR(NSX-R)では、ほぼ100%のプライスボードに「ASK」と書かれている。

 今、初代ホンダ NSXの中古車相場は正味のところいくらなのか? そして将来的な相場はどうなりそうなのか? 

 さらに、購入後のメンテナンスにはやはりそれなりの大金がかかるのだろうか? 中古車事情に詳しい伊達軍曹がNSX専門店に直撃した。

文/伊達軍曹
写真/伊達軍曹 ホンダ

【画像ギャラリー】ニッポンが誇る唯一無二のスーパースポーツ 初代NSXの軌跡をギャラリーでチェック!!


初代NSX専門店に徹底取材!

 「初代NSXの現在地」を知るため、筆者はNA1/2型NSX専門店に向かった。その前身を含めて考えれば1997年から東京都練馬区で初代NSXを専門に扱い続けている、『YOKOO AUTO MOBILE(ヨコオオートモービル)ALPHA店』である。

1997年から東京都練馬区で初代NSXを専門に扱い続けている、ヨコオオートモービルALPHA店。所在地:東京都練馬区高松5-11-21
1997年から東京都練馬区で初代NSXを専門に扱い続けている、ヨコオオートモービルALPHA店。所在地:東京都練馬区高松5-11-21

ヨコオオートモービルALPHA店のホームページはこちら!

――ということでヨコオオートモービルALPHA店の市川大樹さん、いろいろ教えてください。まず中古車相場ですが、私の理解では「標準車の場合、底値が600万円ぐらいで最高値が2000万円ぐらい」なのですが、それって正しいでしょうか?

市川さん うーん、昨今は底値の個体でも600万円ではちょっと難しいですね。

――そ、そうなんですか? では、標準車の現在の相場はいくらぐらいなんでしょう?

市川さん あくまで「おおむね」の数字ですが、ATの標準車が700万円台スタートで、MTの標準車が1000万円台スタート。まぁ「修復歴有りで走行距離不明」的なMT車であれば、当店では扱っていませんが700万円か800万円ぐらいから……みたいな状況ですね。

――なるほど。では底値ではなく「上」はいくらぐらいですか? 私のイメージでは「2000万円ぐらいかな?」といった感じなのですが。

市川さん モノによりますが、まぁ2000万円でイケる場合は多いと思います。ただ、あちらに置いてあるブルーの2004年式は「2000万円台後半」ぐらいの売価となっています。

ヨコオオートモービルALPHA店の販売車両、走行2620kmの2004年式ホンダ NSX。6MTのカスタムメイドで、価格は応談
ヨコオオートモービルALPHA店の販売車両、走行2620kmの2004年式ホンダ NSX。6MTのカスタムメイドで、価格は応談

初代NSXの中古車情報はこちら!

――そ、そうでしたか!

市川さん まぁあのブルーのNSXは走行2620kmという博物館レベルのコンディションで、なおかつプラス50万円のカスタムオーダーカラーであった「ロングビーチブルーパール」だからという部分もあるのですが。あとは「タイプS」も1000万円台ではちょっと難しいですね。コンディションの良いタイプSは、確実に2000万円台にはなるかと思います。

こちらは5MTの1995年式ホンダNSX。走行9.4万kmと距離はまあまあ延びているが、ヨコオオートモービルALPHA店の管理ユーザーの乗り替え車両であり、メンテナンスと内装の補修などはかなりのレベルでビシッと施されている。価格は応談
こちらは5MTの1995年式ホンダNSX。走行9.4万kmと距離はまあまあ延びているが、ヨコオオートモービルALPHA店の管理ユーザーの乗り替え車両であり、メンテナンスと内装の補修などはかなりのレベルでビシッと施されている。価格は応談
1995年式NSXのコクピット。レザー類は張り替えではなく補修により、ここまでの美しさを取り戻している
1995年式NSXのコクピット。レザー類は張り替えではなく補修により、ここまでの美しさを取り戻している
1995年式NSXのエンジンルーム。タイミングベルト関連は交換済み
1995年式NSXのエンジンルーム。タイミングベルト関連は交換済み

次ページは : NSXタイプは後期型が4000万円、リトラクタブルの92Rが最高3000万円中盤!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!