新型ヴェゼルVSハリアーなどミドルSUV 5番勝負!! 気になる実力を徹底解剖

新型ヴェゼルVSハリアーなどミドルSUV 5番勝負!! 気になる実力を徹底解剖

 2021年4月22日に登場したホンダ 新型ヴェゼル。全長4400mm以下のミドルサイズSUVの本命ど真ん中の期待の1台。

 早速、公道での試乗をしつつ、気になるポイントをライバルとなるミドルサイズSUVとの「5番勝負」で明らかにしていこう!

●比較対象モデル
・マツダ CX-30
・日産 キックス
・プジョー 2008
・トヨタ ハリアー

※本稿は2021年5月のものです
文・写真/ベストカー編集部 撮影/平野 学 取材協力/Honda Cars川崎 鶴見北店
初出:『ベストカー』 2021年6月26日号

【画像ギャラリー】編集部で調べ上げた実測値を比較! 比較対象モデル含めた5台をギャラリーでチェック!!!


■旧型に対してどこが進化した!?

 躍動的な斜めのキャラクターラインが特徴的で、ラウンドしたルーフラインも相まって塊り感のあるプロポーションの先代に対し、新型ヴェゼルはシュッと伸びやかなスタイルで、大きく見えるのだが、実は全長は4330mmで同寸。

 全幅は20mm広くなる一方、全高は15mm低く、見た目の印象ほどには大きさは変わらない。ホイールベースは2610mmで新旧同寸だ。

シュッと伸びやかな印象の新型ヴェゼルのプロポーション
シュッと伸びやかな印象の新型ヴェゼルのプロポーション
サンドカーキ・パールのボディカラーは新型ヴェゼルのイメージカラー。走りも軽快で心地よい
サンドカーキ・パールのボディカラーは新型ヴェゼルのイメージカラー。走りも軽快で心地よい

 ルーフラインが直線的に後方に伸びるため、後席居住性は先代を大きくしのぐ。特にヘッドクリアランスはコブシ1つ分の余裕があり快適。

 後席に座ると、前席背もたれ後ろが湾曲するようにえぐられた形状で、膝前スペースの余裕が大きいのは嬉しい。

 なにより大きく変化したのがハイブリッドシステム。

 7速DCTにモーターを組み合わせたi-DCDから、モーター駆動を主体としたe:HEVになり、スムーズでドライバビリティに優れた走りの質感が高まった。

 ゆっくりとアクセルを踏み込んで加速していくと、30km/hあたりまではエンジンは停止。

 加速に応じてエンジンは回転を上下させるが、一般道での速度域では駆動はモーターのみだからシームレスな加速感が気持ちいい。

 これは圧倒的に新型が優位な点だ。

こちら旧型となった初代ヴェゼル
こちら旧型となった初代ヴェゼル
ラウンドしたルーフと斜めに切れ上がったサイドのキャラクターラインなどから、躍動感を感じるフォルムで新型ヴェゼルと対照的
ラウンドしたルーフと斜めに切れ上がったサイドのキャラクターラインなどから、躍動感を感じるフォルムで新型ヴェゼルと対照的
新旧のスペックを表で確認
新旧のスペックを表で確認

次ページは : ■CX-30やキックスと比べてどうだ⁉

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