昨年にSUVになるという噂のあった次期型クラウンに、今度は「前輪駆動になる!」という内容の報道が……。カムリと同じFF用のGA-Kプラットフォームを採用することになるだろうという。
この報道のように、クラウンがFFレイアウトを採用した場合、その次期モデルはこれまでのクラウンオーナーを納得させるだけの乗り味を実現することはできるのか?
モータジャーナリストの岡本幸一郎氏は次のように考察する。
文/岡本幸一郎
写真/TOYOTA、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】FFになったそれはクラウン? 画像を見ながら考えてみませんかー!
■現行型クラウンはそんなに売れてないわけではない!?
少し前にはSUVになると報じられて驚いていたら、今度は前輪駆動のFFになるという新たな情報が出て、さらにビックリしているところだ。そういえばマツダが開発中のFR車とプラットフォームを共有するという話もあったはず。いったいどうなっているんだろうか。
真実はいずれ明らかになるだろうが、とりあえず次期クラウンがなくなることはなく、何らかの形で存続することは間違いないと考えてよさそうだ。
それにしても、セダンの低迷が言われるようになってひさしいが、こうしてさまざまな憶測がなされるのは、ついにクラウンも本格的にこれまでのままでは立ちいかなくなってきたということだろうか。
そこで、トヨタ広報の協力を仰いで、ゼロクラウン以降の販売の傾向を調べてもらったのがこちらである。
意外と世代間での販売台数の差が小さいことや、やはりクラウンを乗り継ぐ人が多く、とくに現行型では増えていること、アスリート系の販売比率が高いこと、オーナーの平均年齢が上がっているであろうことなど、表を見ていろいろ思い至るところはあるが、現行の15代目も、それほど状況は悪くないというのが率直な印象だ。
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