皆さん、こんにちは。自動車ライターの伊藤梓です。
いよいよ今年のF1の前半戦も終わりに近づいていてきましたね。今季が始まった時には、まさかホンダPUのレッドブルがここまで大活躍するとは思っていませんでした。それがいまや、ドライバーズランキングだけではなく、なんとコンストラクターズランキングもトップ!
これは、チャンピオンを期待せずにはいられません! しかし、第10戦となる今回のイギリスGPは、王者ハミルトンの母国グランプリ。何かが起こる予感がしますね……。
文、イラスト/伊藤 梓、写真/HONDA
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■試験導入された『スプリント予選』とは
そして、今回のイギリスGPでは、「スプリント予選」が試験的に導入されました。
普段の予選は、Q1、Q2、Q3と段階的に下位のドライバーを落としてグリッドを決めるノックアウト方式をとっていますが、スプリント予選では、文字通りスプリントレースによって、決勝の順位を決めます。
これまでは、フリー走行が3回行われた後に、予選、決勝がありました。スプリント予選では、1回目のフリー走行の後、スプリント予選のための予選があります(ややこしい)。
この予選は、ノックアウト方式と同様にQ1〜Q3まで行われ、スプリント予選のグリッドが決定します。その後、2回目のフリー走行を挟んで、スプリント予選が行われ、その順位で決勝のグリッドが決定するという仕組みです。
今年は、このスプリント予選が3回開催される予定で、観客やドライバー、チームのフィードバックを得て、今後本格的に導入するか決まるとのこと。FIAとしては、これまでフリー走行しか行われていなかった日にも、もっと観客に楽しんでもらおうという意向のようです。
■スプリント予選方式はルーキーには厳しい!?
スプリント予選のための予選(またややこしい)では、これまで絶好調のレッドブルのフェルスタッペンが、Q1から好タイムを叩き出します。
しかし、ライバルのハミルトンが母国グランプリでの意地を見せ、Q2からみるみるタイムアップ。Q3では、二人がタイムを出し合う激闘が繰り広げられましたが、0.075秒差でハミルトンがその戦いを制しました!
この予選があまりに熱かったので、スプリント予選の予選だと忘れてしまうほど。さらに、イギリスが母国のマクラーレンのノリス、ウィリアムズのラッセルもQ3に残るなど、ファンも大盛り上がり。
しかし、角田選手は「スプリント予選はルーキーにとっては厳しいかもしれない」と言っていた通り、1回だけのフリー走行では、マシンやサーキットなどの感触を十分に確かめられないまま予選を迎え、Q1でノックアウト。スプリント予選では、16位からのスタートになりました。
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