トヨタ(レクサス)は2021年10月7日、新型(2代目)レクサスNXを正式発表、同年11月から発売(納車開始ということ)する。レクサスNXは今年6月に一足早くデザインと車両概要を公開しており、今回、満を持しての正式発表となる。中身を見ると、やや高額ではあるものの「レクサスが今後の新型車でやること全部載せ」という豪華な内容。以下、今回の発表内容を整理してお伝えします。
文/ベストカーWeb
写真/LEXUS
■新型NXはユーザーに合わせて6種類から選べる
現在レクサスには、大きいほうから「LX」、「RX」、「NX」、「UX」と4種類のSUVがラインアップされており、それぞれ(高額なLXを除いて)月販約5000台程度を売り上げるヒット車となっている。
今回初めてのフルモデルチェンジを迎えるNXは2014年7月に初代が登場。世界的なSUVブームを背景に売上を伸ばしていたが、この2021年10月に2代目へと切り替わることになった。
新型NXは「次世代LEXUSの幕開けを象徴する第1弾モデル」と銘打たれ、デザインもパワートレインも装備も「今後レクサスはこの方向へ進む」という、指針的なモデルとなっている。注目点はいろいろあるが、最大のポイントは(レクサス初のプラグインハイブリッド車を含む)多彩なパワートレインだろう。
新型NXにはなんと6種類のパワートレインが用意され、以下のようにユーザーの好みや必要性に応じて選ぶことができる。
◆2.5Lガソリン+モーターのPHEV E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSII Plug-in+リヤモーター)
LEXUS初のPHEVは、AWD(E-Four)の前後駆動力を100:0から20:80の間で最適にコントロール。大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りを実現。
(なおトヨタはこれまで「プラグインハイブリッド仕様」のことを「PHV」と呼んでいたが(例/RAV4 PHV)、この新型NXでは「PHEV」と呼んでいる。宗旨替えしたのか、レクサスのみの呼称なのかは、現時点でははっきりしていない)
◆2.5Lガソリン+モーターのハイブリッド E-Four(「A25A-FXS」エンジン+THSII+リヤモーター)
◆2.5Lガソリン+モーターのハイブリッド FF(「A25A-FXS」エンジン+THSII)
「HEV」(ハイブリッド)も、高効率な2.5L直4エンジンと高出力モーターを組み合わせつつ、専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立。E-Fourは、前後駆動力配分を100:0から20:80で最適にコントロール。また、FFも導入することで多様化するユーザーのニーズに配慮。
◆2.4L-T(純ガソリン仕様のターボ)AWD(「T24A-FTS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御フルタイムAWD)
新開発の2.4L直4ターボエンジンと新開発の高トルク対応型Direct Shift-8AT、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用。エンジンはTNGAの高速燃焼システムに加え、LEXUS初のセンター直噴システムやターボと触媒の近接配置等により、年々厳しくなる世界各地の排気・燃費規制への対応を図りつつ、カーボンニュートラルを意識した取り組みを実施。
トランスミッションは、低回転から高トルクを発生できる過給エンジンの特長に合わせて最適化した、新開発のシフト制御技術、最適なシフトスケジュールによってドライバーの意図に忠実で気持ちの良い加減速を実現。また、電子制御フルタイムAWDは、前後駆動力配分を75:25から50:50の間でシーンに応じて最適にコントロールし、高い接地感とリニアなステアリングフィールを独自の技術で両立。
◆2.5L(純ガソリン仕様NA) AWD(「A25A-FKS」エンジン+Direct Shift-8AT+電子制御スタンバイAWD)
◆2.5L(純ガソリン仕様NA) FF(「A25A-FKS」エンジン+Direct Shift-8AT)
高効率な2.5L直4エンジンとDirect Shift-8ATを採用。2.4Lターボエンジンと同じ独自の制御技術と最適化したファイナルギア比にて十分な駆動力と、シーンに応じた最適でリズミカルなシフトスケジュールによる走りの気持ち良さを両立。AWDは、前後駆動力配分を100:0から50:50の間で最適にコントロール。すべりやすい路面におけると走行安定性と低燃費の両立に寄与します。また多様化するお客様のニーズにお応えすべく、AWD以外にもFFのモデルも導入。
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