2021年10月24日時点で、マツダのロードスター公式サイトには「一部仕様を除き、現行モデルの販売は終了させていただきました。新モデルの発表は今冬を予定しております。詳細はマツダ販売店へお問合せください。」という注意書きが掲げられている。しゅ…終了? 新型?? と驚きの皆さまもいらっしゃると思うが、これ、ここ数年、ロードスターが毎年実施している商品改良のようです。以下、取材した最新情報をお届けします。
文/ベストカーWeb編集部
写真/MAZDA、ベストカーWeb編集部
■「今冬に切り替わる新型」??
毎年春(コロナ過により昨年と今年は秋)に開催している日本最大級の同一車種集合イベント「軽井沢ミーティング」。1000台以上(!)の歴代マツダロードスターが集まり、旧知を温めたり情報交換に勤しんでいる。
今回ここに「今冬に切り替わる新型ロードスターが出品される」という話を聞き、取材班は秋の行楽シーズンに賑わう軽井沢へと赴いた。
会場となった軽井沢プリンスホテル&プリンスの駐車場は歴代ロードスターで埋め尽くされており、広大な駐車スペースを利用して発行した駐車券1070枚はすべて発行済。ナンバーを見ると全国各地からロードスター乗りが集まっていることがわかる。深く愛されているなあ…と実感します。
その会場の一番奥に展示されている白いボディが、「990S(特別仕様車)」と銘打たれた商品改良後の新型ロードスター。
以下、ざっくり概要を説明します。
根強いファンから絶大な人気を集めるマツダロードスターはご存じ1989年に初代が登場後、進化を重ねて2015年5月に現行型にあたる5代目(ND系)が発表。毎年細かい改良を積み重ねており、2018年には燃費改善技術を取り入れたエンジン改良、2019年、2020年はそれぞれ内装を中心とした改良が実施された。
今回(2021年12月発表、発売は年明けを予定)の改良では、姿勢安定化技術を中心とした足回りの進化が実施されるという。商品改良とともに特別仕様車(この「990S」のほかにも別の特別仕様車が設定されるような気配が…)も発売される。
「軽井沢ミーティング」会場に訪れていたマツダ担当者によると、足回りの改良は「全般的に柔らかい方向へと進化させました」とのこと。
「しっとりと大人の乗り味になっています。もちろんこの新型の足回りがお薦めですが、もっと固くしたいという人もいらっしゃると思います。そういう方は、たくさんパーツが出ておりますので自分好みに固めていただければと」
NDロードスターも登場6年をへて大人へと進化するようだ。
前述のとおり、公式サイトには「現行モデルの販売は終了」と書かれるとドキッとするユーザーもいらっしゃるとは思うが、マツダ関係者によると「もちろんロードスターは作り続けていきます。まだまだ弊社の中心となる商品ですから」とのこと。さすがマツダ。頼もしい。
また、発表前の仕様をこうしたファン中心のイベントに持ち込むことも、ファンから愛され、ファンを愛するマツダとロードスターの幸せな関係が見て取れて、自動車業界のひとりとして暖かい気持ちになります。応援したい。
「軽井沢ミーティング」は長野県軽井沢町軽井沢(軽井沢駅南口から徒歩12分)の軽井沢プリンスホテルスキー場にて10月23日~24日(14時終了)開催中。
(※本イベントは無事、終了いたしました。当記事執筆時は取材者の勘違いで当日入場可のように書いてしまいましたが、本イベントは事前チケット制であり、当日入場不可でありましたこと、修正し、謹んで謝罪いたします。申し訳ありませんでした)
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