脱炭素の流れが加速している昨今、予想以上に近い未来にガソリン車が買えない時代がやってきそうな雲行きとなってきた……。とはいえ、完全なるEVに乗り換える大英断を下すのはちょっと……と、まずはエコなガソリン車やハイブリッドカーに乗りつつ、様子見をしようという人も多いはず。
そんな様子見派の懸念事項のひとつは「充電」ではないだろうか? 充電時間、充電できる場所が限定的である、料金が高そうなどなど。そこで、ここではEVやプラグインハイブリッド車の充電に関する素朴な疑問を検証していきたい。
文/藤原鉄二、写真/トヨタ、日産、写真AC
【画像ギャラリー】EV、PHVへの乗り換えは不安!?(14枚)画像ギャラリー混乱してない? 電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド(PHV)の違い
まずは基本中の基本。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド(PHV)の違いについて簡単におさらいしよう。
EV(Electric Vehicle)は、搭載されている電池に蓄えた電気でモーターを回転させることで走行するクルマだ。
PHV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)は、充電可能な電池とガソリンエンジンを搭載し、それらを併用して走行するクルマ。充電量が不足した時は電気のかわりにガソリンを使用して走行することが可能だ。PHEVと呼ばれることもある。
現状では、EVの場合は1回の充電で走行できる航続距離は50km程度から500km程度だ。ただし、エアコンやオーディオなどの電気機器を使用すると航続距離は短くなる。遠出することが多く、EVの航続距離が不安ならガソリンを併用できるPHVがお薦めだ。
ちなみに、ハイブリット車(HV)は、電池とガソリンエンジンを搭載したクルマ。速度が低い時は電気を使用してモーターを回して走行し、燃費効率の良い速度になった時にはガソリンエンジンを使って走行する。
PHVとの違いは、外から充電する必要がないところ。減速時やアクセルをオフした降坂時のエネルギーを活用して充電をする回生充電、または、エンジンで専用の発電機を回して充電するかのいずれかのしくみを使って充電を行うからだ。
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