ビッグネームが脱炭素時代に挑む! トヨタ販売店関係者より驚きの情報がもたらされた。エスティマがEVで復活するという。その真偽を探った!
※本稿は2021年12月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年1月10日号
■e-TNGAを搭載する「bZシリーズ」として開発が進む
エスティマといえばトヨタを代表するミニバンのビッグネームだが、2019年10月に生産を終了し、現在はラインナップから消えている。
アルファード、ノアシリーズが圧倒的な存在感を発揮しており、トヨタのミニバン戦略は盤石といったところだが、個性派エスティマの再来を望むユーザーは多い。スタイリッシュなミニバンといえば、エスティマを思い起こす方も多いのではないだろうか。
実は、ベストカースクープ班にはエスティマがまだ販売中だった頃から「次期型は燃料電池車(FCV)になる」との情報が寄せられていた。
それを裏付けるかのように、トヨタは2017年の東京モーターショーでFCVの3列6人乗りコンセプトカー「ファインコンフォートライド」を出展。これが次期エスティマの原形になると思わせたが、その後、新たな情報はなく、この話は消滅したかに思われた。
しかし、ここに来て、再びエスティマ復活説が聞こえてきたのだ。情報発信元であるトヨタの販売関係者は言う。
「どこまで進んでいる話なのかはわからないのですが、新しいEVプラットフォーム、e-TNGAを採用するミニバンが計画されていて、それが次のエスティマになると言われています」
そう、エスティマはEVで復活するというのだ。
「e-TNGA」とはトヨタとスバルが共同で開発したEV用のプラットフォームで、その最初の成果としてミドルSUVのトヨタbZ4X、スバルソルテラが完成。
2022年半ばにグローバルで販売を開始すると発表している。
薄型の大容量電池パックを床下に平置きするe-TNGAの特徴は、固定部位と変動部位を決めて複数のバリエーションに対応できること。
床下の駆動用バッテリーは長さを自由に変えられるから3列シート車にも使えるし、また、駆動モーターの配置によってFF、RR、4WDを使い分けることもできる。
トヨタは2025年までにグローバルで15車種のEVを導入すると発表しており、このうち7車種をbZ(ビヨンドゼロ=ゼロを超えた価値の意味)シリーズとする計画。
次期エスティマはこのうちの1台として登場することになる、というわけだ。
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