2022年3月1日に新発売となったSOFT99「拭くだけレインドロップ 20カット巻」と「ぬりぬりガラコDX」。「拭くだけレインドロップ 20カット巻」は洗車後の水滴をどんどん拭き上げるだけの簡単作業で、ガラスとボディ同時に撥水コーティングが完了するドライシートタイプのコーティング剤。
「ぬりぬりガラコDX」はフッ素不使用のガラスコーティング剤で、液剤の改良により、ガラコ史上最強の撥水性と、約4ヵ月という高耐久性、隅々まで塗り込める四角い首ヘッドを採用している。
今回、新発売となったSOFT99の2製品を実際にテストし、どれほど進化しているのかモータージャーナリストの高根英幸氏が徹底チェック!
文、写真/高根英幸
■コーティング剤が染み込んだシートで拭きあげる「拭くだけレインドロップ 20カット巻」
クルマというより洗車が趣味で、月に何度かは休日の半日を掛けて愛車をじっくり磨き込む、というオーナーも意外といるものだ。
新しいケミカル用品を試す時のワクワク感、キレイになったクルマを眺めた時の達成感、雨に濡れてボディに乗った無数の水滴が流れた時の満足感……。洗車の仕方やこだわり方も千差万別なら、その喜びも人それぞれにあるほど洗車はクルマ好きにとって奥深い楽しみだ。
けれども忙しい日々を送っている社会人にとって、クルマはキレイで水を弾く様を見たいけれど、時間がない、休日は別のことに時間を使いたい、というドライバーも少なくないだろう。
かく言う筆者もその一人で、シャンプー洗車してトラップネンド、水アカ取りで磨いてから高級カルナバワックスを塗り込む、なんて作業を楽しんでいたのは随分昔のこと。最近は水アカ落としシャンプーやコーティングシャンプーなどを使って、時短洗車で済ますことがほとんどという有様だ。
こうした多機能商品も昔は作業時間の短縮だけが魅力で、それぞれの機能は単機能商品には敵わない(当たり前だが)ため、仕上がりの満足感も手軽さに合わせてそれなり、という印象だった。
けれども、やはり洗車用品は常に進化しており、市場にはより手軽に、より効果が高く、より多機能な商品が続々登場し続けているのだ。
「レインドロップ」は、洗車用品の老舗ソフト99が2019年に発売したコーティング剤で、洗車後のボディやガラスをコーティングして撥水加工できる、というもの。手軽さと耐久性の高いコーティング効果が人気で、新たな定番商品となっている。「拭くだけレインドロップ」はそんな人気商品から派生した新商品。
厚手の不織布がロール状になっていて、このシートで洗車後の水分を拭き取るだけでコーティング作業ができてしまうというのがウリだ。
こうしたコーティング剤やワックスなどで、実際に使っているドライバーが少なからず感じていることは「クロスに吸収されてしまう部分がもったいない」と、いうことではないだろうか。
クロスにケミカル剤を塗り付けてから、ボディに塗り込むタイプでも、ボディに直接スプレーする商品でも、塗り広げる際にはクロスにかなりの部分が吸収されてしまう。
しかしこの「拭くだけレインドロップ 20カット巻」の場合、両面が合成繊維、真ん中がコーティング剤という3層構造で、水分を吸い込んだシートからコーティング剤が染み出す仕組みのため、シートにコーティング剤が吸い取られていくようなことがない。
ボディの大きさに合わせて使うシートの量を調整すればいいので、コーティング剤が無駄にならない気がするのは、気持ち的にも嬉しい。
従来商品のレインドロップをさらにこだわって使う場合、最終的には仕上げ拭きしたいので洗車後の濡れたボディにスプレーして、水分を拭き取りながらレインドロップを塗り広げていくので、仕上げ用の乾いたクロスを別に用意する必要がある。
こだわって洗車するとお手軽なハズの洗車後のコーティングが、結局結構な手間になってしまうこともありえるのだ。
その点、「拭くだけレインドロップ20カット巻」は拭き上げ用のシートがコーティング剤を含んでいて、洗車からこのクロスだけでコーティングが完結する。もっとも、こだわるヒトは最後に乾いたクロスで磨いたほうがいいのかもしれない。
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