2022年6月1日に発表となったレクサスの新型「RX」。今回公開されたのは車両情報の一部であるが、「プロトタイプ」のボディサイズは公開されており、全長×全幅×全高:4890×1920×1695mm、ホイールベースは2850mm。全長全高については、おおよそトヨタランドクルーザー(レクサスLX)と、ランドクルーザープラドの中間にあたるサイズ感だ。
パワーユニットは4種類、2.4L純ガソリンターボ(RX350)、2.5Lガソリン+モーターのHV(RX350h)、2.5LガソリンのPHEV (RX450h+)、2.4Lガソリンターボ+モーターのHV(RX500h)と、パワートレインのバリエーションも充実し、レクサスの粋(すい)を集めた最新技術をまとって登場した新型RXは、先代よりもクオリティが一層高くなった内外装も魅力的で、今作も大ヒット間違いないだろう。
しかし、ワールドプレミアに先立って開催された事前説明会で現物を目にしたとき、弱点といえないまでも、惜しい!! 感じた箇所はいくつかあった。筆者が「惜しい」と感じた新型RXのポイントをご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:LEXUS、ベストカー編集部/撮影:西尾タクト
華やかさがあとちょっと欲しかったメーターデザイン
ドライバーが運転中に、もっとも目にする機会が多いのはメーターだ。新型RXのメーターデザインは、どちらかと言えばシンプル系。2021年10月に登場した新型NXと同様に、ドライバーが運転に集中できるよう、フルデジタルメーターで必要な情報を端的に表示しており、走行状態が分かるという意味では、いいメーターデザインだといえる(現時点確認ができている新型RXのメーターはハイブリッド仕様のみ)。
ただ、ステアリングホイール越しに見るメーターの風景は、プレミアム輸入車系の華やかさと比べてしまうと、若干物足りない。メーターは、ゴテゴテしたデザインだと「運転中に見づらい」といわれ、逆にシンプルだと「つまらない」とされてしまう、難しいデザインポイントでもあるが、ダッシュボードやセンターコンソール周りなど、他のインテリアの質感が新鮮で高いクオリティだっただけに、メーター周りがちょっと寂しいな、というのが素直な印象であった。
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