三菱から2022年5月20日に発表された「eKクロスEV」。
2009年に登場したi-MiEVから約13年ぶりの軽乗用タイプEVとなるeKクロスEVは日産自動車の「SAKURA」と共同で開発。
三菱版は流行りのSUV風スタイルで登場。外見も中身も、そして性能も、あらゆる部分での進化ぶりに驚かされた!!!
●eKクロスEVのここがポイント
・三菱eKクロスシリーズの「新顔」という位置付け
・国からの補助金を含めると実質購入金額は約184万円から! 200万円切るEVを目指したモデル
・日常使いに充分な一充電走行距離180km(WLTCモード)。「気軽に乗れる」……がコンセプト
・EVならではの滑らかで力強い走り。3つのドライブモードを採用し、走りの部分も楽しい!
・「マイパイロット パーキング」を三菱で初搭載!
※本稿は2022年5月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 陽
初出:『ベストカー』2022年6月26日号
■今もっとも現実的なEVか?
あれ? 三菱のeKクロス? ……と一瞬思ってしまいそうだが、車名は「eKクロス EV」。そう、EVである。「eKクロスシリーズ」に新たに加わった新顔だ。
電動車シフトが求められている現在、三菱自動車が提案する「今の時代の軽自動車」という答えのひとつと言っていい。
NMKVのモデルで、開発は日産が担当し、製造は三菱が行う新世代EVだ。
まずスタイルがeKクロスとどう違うのか? が気になるが、外観の大きな違いはアイコンであるダイナミックシールドのグリルデザインの変更。上質さが注入されている。
シリーズの一員なので外観変更はこれくらいに留めているが、室内はまるで別物。駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトすることで、クラストップレベルの後席ニールームを実現。
インパネデザインもスタイリッシュになり、運転支援機構「マイパイロット」などの操作も快適にできる。これは嬉しいことじゃないですか!
そして、「身近で使いやすい軽EV」というコンセプトのもと開発を続け、導き出したのが、日常で充分な「一充電走行距離180km」という部分。
主査の藤井康輔氏は「軽自動車やコンパクトカーに乗る方の調査を行ったんです。すると、1日の走行距離がわずか50km以下という方が8割もいる。
ならば、バッテリー容量を抑え、それとともに価格も抑えた身近で気軽な軽EVが市場で求められているのでは……となり、その180kmに設定しました。50km以下なら、一充電で2日は走れますからね」と、軽EVのニーズを語る。
三菱の軽EVといえば世界初の量産EV、i-MiEVがあったが、そのニーズのDNAを受け継いだモデルともいえる。
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