2022年9月6日、ダイハツが、新型ハイゼットトラック(2021年12月にマイナーチェンジして現行型へ)など軽トラックの荷台(荷箱)を使った新たな移動販売支援サービス「Nibako」を開始すると発表した。
「移動販売」の新しい可能性をひらくプロジェクトで、車両(ハイゼット)と荷箱のセットでのレンタル料金は1日1万3200円(税込)~、1カ月6万6000円(税込)~。従来の移動販売参入へのハードル(約200万~350万円)を大幅に下げる、大胆な新サービスが登場したかたちになる。ダイハツは、車両と荷箱の提供だけでなく、販売店を通じて出店支援の相談窓口や出店先の提供、情報サイトの整備なども実施する。
自動車メーカーが、従来の「クルマ屋」としてだけでなく、もう一歩踏み出したかたちで、地域やユーザー、自治体、異業種と結びつく一手。こういう新しい試みはぜひ成功してほしいので、積極的に紹介します。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ダイハツ、ベストカーWeb編集部
■ダイハツが新しいユーザーや地域との関わり方を提案!!
「これまでの移動販売サービスの【点】を【面】にしたい」
ダイハツが2022年9月6日から開始する新サービス「Nibako」発表記者会見で、奥平総一郎社長が語った上記の言葉が、このプロジェクトの性格を端的に表している。
近年、大幅に増加した大規模量販店やECサイトでの購入では足りないなにか…を求めて、軽トラを使った「移動販売」の注目度が上昇している(たしかに軽トラ市、独特の楽しさがありますよね)。
ダイハツはこうした需要に応えるため、車両と(店舗スペースになる)荷箱、さらに開業にあたっての各種手続き支援相談や開店後の軽トラ販売車の出店スペース情報、出店者同士の連携、さらにユーザー向けの告知サイトの整備などをパッケージにした、「移動販売のワンストップサービス”Nibako“」を開始する。
2022年9月の立ち上げは東京、埼玉、千葉、京都の4エリアで提供が開始されるが(今秋から各地でNibakoユーザー向けのマルシェを開催予定)、順次地域を増やして全国規模への拡大を目指すのとこと。
ダイハツは昨年(2021年12月)の新型ハイゼット(マイチェン)発売前からこのプロジェクトの実証実験を開始しており(10事業者で実施)、手ごたえをつかんだ上での展開となる。
これにより、ダイハツはユーザーとの新しい関係を築き、地域社会の盛り上げや自治体との連携(マルシェの展開情報など)を持つことになる。
プロジェクトの目標は「2025年に3500台」とのこと。自動車メーカーが展開する規模としてはそれほど大きな事業ではないが、ダイハツの今後の企業としての方向性を示すプロジェクトとなる。
ぜひとも成功してほしいし、日本の地域に根付いた新たな小売りのかたちとして定着してほしい。「移動販売、やってみようかな…」とお考えの皆さん、ぜひ問い合わせしてみましょう。以下、ダイハツの公式発表からサービス概要を引用する。
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