トヨタ 初代プリウスがデビューを飾ってから、丸25年が経過。ハイブリッドは燃費だけ!! というイメージであったが、今は走りのかなりのレベルに。
そこでクルマ好きも唸るデキの最新ハイブリッドを一挙にご紹介。騙されたと思って試乗を!
【画像ギャラリー】走って楽しいのが一番!! SUV/ミニバン/輸入車のオススメハイブリッドモデルをギャラリーでチェック!(12枚)画像ギャラリー■SUV編
ZR-V(ホンダ)の正体はざっくりと言えば、「シビックベースのSUV」。
すなわち、ハイブリッドシステムはホンダ独自のe:HEVで、スポーティに走ろうとアクセルを深く踏み込めば、旧来のガソリン車のように、エンジン回転が跳ね上がっては下がり、跳ね上がっては下がりというステップシフトを繰り返す。
コレ、効率的に考えればあまりよくないが、官能性はピカイチだ。
また、リズミカルな加速とエンジン音のリンクが爽快。静かに走ればその制御が影を潜める設定も秀逸だ。また、ストロークアップした足回りもグッド。リアはCR-V譲りのマルチリンクになるところも好感触。
4WDについてもプロペラシャフトを介する常時AWDで、アクセルオンの瞬間からリアにトルクがかかり、フロントタイヤの依存度を下げてくれるところも走りの楽しさに繋がっている。
クラウン(クロスオーバー・トヨタ)で興味深いのは、RSに搭載された2.4Lのデュアルブーストハイブリッドシステムだ。これまでのTHSとは異なり、エンジンと6ATの間にモーターと2つのクラッチを搭載。
おかげでアクセルレスポンスは超ダイレクトに仕上がっており、低速ではモーターが生み出すトルク感、中高速ではターボエンジンが生み出す伸び感がたまらなく心地よい。
さらにリアにはbZ4X譲りのモーターが加わり、リアからの蹴り出しもなかなか。4輪操舵が付き、嫌味なく軽快なハンドリングが味わえる。
エクストレイル(日産)は可変圧縮比ターボの3気筒エンジンが、雑味を生み出すことなく、控え目にボンネット内で仕事をしていることがポイント。
一方でシャシーはなかなかスポーティ。
4WDのe-4ORCEは、兄弟車のアウトランダーPHEVと同じく、4つのタイヤの摩擦円を考慮したトラクションやブレーキ制御を行うことで、少ない操舵角でコーナリングするところがマル。
キックス(同じく日産)に遅れて投入された4WDも見どころ満載。搭載されるe-POWERは第二世代となり出力もトルクもわずかに引き上げられた。
一方でリアには50kW、10.1kgmのモーターが備わった。走ればエクストレイルのようにe-4ORCEはないが、減速時にリアから回生するためフラットな乗り味。リア足がしなやかなところもよい。
ヴェゼル(ホンダ)はe:HEVのフィールはZR-V同様。こちらはフィットベースだが、タイヤのチューニングも絶妙で乗り心地も走りも好バランスに仕上がっている。
(TEXT/橋本 洋平)
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