マツダといえばディーゼルという人も多いハズ。CX-60もその筆頭だが、じつはPHEVも超魅力的なのだ。電動化してもマツダらしく走りの良さも健在!! そしてデザインも歴代モデル随一の仕上がりなのだ。それでいて内燃機関モデルとは違い、災害時やアウトドアシーンでも大活躍!! CX-60検討するならPHEVもいいゾ!!
文:鈴木直也/写真:茂呂幸正・マツダ
■マツダ電動化に消極的は大間違い!? CX-60PHEVから攻めまくる予感
マツダの〝新世代ラージ商品群〟のトップを切って登場した新型CX‒60。話題の中心はやはり3.3L直6ディーゼルエンジンとディーゼルハイブリッドの走行性能だが、忘れちゃいけないのが2.5LガソリンPHEVの存在だ。
マツダは2017年に発表した「サステイナブルZoom‒Zoom宣言」で電動化への長期ビジョンを策定している。そこで公表されたロードマップには、2020年のPHEV/HEV登場が予告されていたのだ。
マツダは電動化に消極的という意見も聞かれるが、実はそれは大きな誤解。コロナ禍の影響で少し遅れはしたものの、5年前の「約束」をキッチリと果たしたのがCX-60PHEVの存在なのだ。ここからマツダの電動化が本格スタートする重要なニューモデルと言っていい。
■日常域はほぼ電気だけ!! 環境性能と実両性の高さがお見事
CX-60シリーズのなかでPHEVがどういう役割を担うのかといえば、もちろんそれは環境性能におけるイメージリーダー。
走行時CO2排出ゼロがBEV(ピュア電気自動車)の大きなセールスポイントだが、その一方で航続距離や充電時間にはまだまだ制約があるのが実情。CX-60PHEVは、17.8kWhのリチウムイオン電池で74㎞(WLTC)のEV航続距離を確保。電池を使い切った後はエンジンを起動して最大800km(満タン50LでWLTC高速モード)の走行が可能となる。
日常ユースをほぼEV走行でカバーしながら、休日は何の気兼ねもなく自由にロングドライブが楽しめるのも魅力である。環境性能と実用性の両立という意味では、現時点では理想的なソリューションといえるのだ。
■EV走行が気持ちよすぎ!! スムースさがイイ
3月中旬に実施したテストでは、まずガソリン満タン、そして満充電状態で都内をスタート。首都高からアクアラインを経て館山道君津PAまで、約60㎞をほぼ100%EV走行で走行後、PAの急速充電器でバッテリーをチャージ。
20分ほどで充電レベルが80%まで回復したところで走行を再開し、富津中央ICからもみじロード(県道182号線)経由で鴨川へ向かうルートをドライブした。
こんなシチュエーションで実感したPHEVの魅力は、対照的なふたつのキャラクターが一台のクルマの中に共存している面白さである。
まずひとつは、EV走行時の静粛性と滑らかなドライブフィールだ。電気で走っている時には、いかにも環境性能の優等生といった印象。なにかと自動車に対する風当たりが強い昨今、CO2排出ゼロという〝お墨付き〟は心強いものがある。



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